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『ボンでのCOP23閉幕 日本の石炭火力に厳しく』 毎日新聞11月21日付朝刊社説はこう報じている。ドイツ・ボンで開かれていた国連気候変動枠組み条約第23回締約国会議(COP23)が閉幕した。地球温暖化対策の新たな国際枠組み「パリ協定」のルール作りを加速し、世界各国の温室効果ガス排出削減目標の上積みを目指す「促進的対話(タラノア対話)」を2018年に実施することが決まったという。トランプ米政権がパリ協定からの離脱を表明後初めてのCOPだったが、各国が協調して温暖化対策に臨む姿勢は保たれたと言える。パリ協定のルール作りでは、途上国は先進国より緩やかな適用を求めている。米国が放棄した途上国への資金支援の穴をどう埋めるかなど難題は多いが、20年からのパリ協定実施に向け、各国は対立を乗り越え、交渉をまとめてほしいと述べている。残念だったのは、石炭火力発電を重視する日本の姿勢が、環境NGOなどから激しくされたことだという(⇒当然である。世界からの要請を真摯に受け止めるべきである)。石炭火力は効率が高い最新型でも二酸化炭素(CO2)排出量が多く、温暖化対策に逆行する存在だとみなされている。今回のCOPでも、英国やカナダなど20以上の国や自治体が、石炭火力発電の廃止を目指す連合組織を発足させたという。ところが日本は、COP23の開幕日である11月6日に開いた日米首脳会談で、米国と協力して東南アジアやアフリカに高効率の石炭火力発電技術を輸出する方針で一致したという(⇒両国の首脳の無知さ加減には開いた口がふさがらない。日本は米国を諌めるべきなのに、真逆の助長をしている)。東日本大震災後の原発停止や電力自由化を背景に、日本国内の新設計画がも40基以上ある(⇒まさに気違い沙汰である)。このため、各国のNGOが、日本に対する抗議活動をを会場で展開する異例の事態に発展したという(⇒当然である)。日本の中川雅治環境相が閣僚級会合で、温暖化対策で途上国への技術支援などを打ち出したことは評価できる(⇒完全に世界の動向に反していることに、免罪符を得るようなものである。世界は甘くない。本心を見抜かれたものと思える)。だが、脱石炭に向かう世界の潮流を読み違えれば、国際協調に反すると見なされかねない(世界は、日本は米国と同じ穴のムジナと見なされているに違いない)。途上国支援すら、評価されなくなる恐れもあるのではないか(⇒実際そう受け取られているだろう。実情に疎い環境相にそれを求めるのは残念ながら無理で、環境省の官僚に責任があるだろう。責任を十分認識すべきである)。会場では、自治体や企業などの活動が目立ったという。米国内でパリ協定を支持する自治体の人口と国内生産は全米の5割を占めるという。石炭利用の是非を含め、温暖化対策には多くの利害関係が伴う。国家に限らず多様な主体が知恵を出し合い、取り組まねばならないと指摘している(⇒当然である。安倍政権は国会で十分議論すべきである。
『開催レポート 地熱シンポジウム in 函館 地熱で沸かせる地域の活力』 毎日新聞11月18日付朝刊は、一面ぶち抜きで、こう報じている。自然エネルギー利用や地方創生につながるとして注目が集まる地熱発電。制定1周年を迎えた10月8日の「地熱発電の日」に続いて、10月17日に独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)が主催する「地熱シンポジウム in 函館」が開催され、今後の普及推進をアピールした。シンポジウムのテーマは「地熱開発と地方創生を考える~期待が高まる北海道」。地熱調査が活発で今後の地熱発電所の建設計画に期待が高まる北海道道南地方での取組みを中心に、地域と地熱のより良い未来についてエネルギッシュな議論が交わされた。地熱発電の推進にとって、一般市民への普及は欠かせない活動であるが、このシンポジウムがどのような効果を生むかは不明だが、このような地道な活動を続けることが大事だろう。新しいこと(地熱発電)が社会の常識になるためには関係者の一層の努力が必要だろう。
『削減促進へ「対話」合意 パリ協定 実施指針は先送り COP23閉幕』 毎日新聞11月19日付朝刊はこう報じている。ドイツのボンで開催していたCOP23は18日早朝(日本時間同日午後)、2020年からの地球温暖化対策の新しい枠組み「パリ協定」実施に向け、世界各国の温室効果ガス排出削減目標の上積みを目指す「促進的対話(タラノア対話)」を18年に実施することなどを合意し、閉幕したという。残念ながら、当初目標であったパリ協定実施指針(ルールブック)つくりが実現しなかったようだ。温室効果ガスの算定方法などで先進国と途上国の意見の隔たりが大きかったことや、米国の消極的姿勢が大きく影響したものと思われる。今後、2020年に向けて、合意が可能なのだろうか。米国の姿勢が最も問われるだろう。また、日本も削減目標の上積みに踏み込めるか。国際的な圧力も強まるだろう。
『「海面上昇影響 軽減を」 国際移住機関事務局長 移民増加を懸念』 毎日新聞11月18日付朝刊はこう報じている。国際移住機関(IOM)のスウィング事務局長が毎日新聞の取材に応じ、人為的な地球温暖化などに伴い住む場所を追われる「環境移民」の増加は、海面上昇が進む南太平洋の島しょ地域などで「既に避けられない」状況にあるとの見方を示し、国際社会が連帯して影響の軽減と適応策に努める必要性を強調したという。ス氏は、顕在化する環境移民の例としてアフリカ・サハラ砂漠の南縁で砂漠化が進展する地域を挙げたほか、キリバスなど南太平洋の島国やカリブ海の一部では海面上昇を理由に住民が移住の検討を始める「非常に深刻」な事態を迎えていると指摘。また、気候変動との明確な関係は評価が難しいとしたが、頻度が高まる巨大台風などの自然災害で「今後数年で多くの命や生活が失われるだけでなく国家の危機を引き起こす」可能性があると懸念を示したという。さらにス氏は、米トランプ大統領が「パリ協定」から離脱を表明したことに触れ「我々は一つの地球で共に暮らす。気候変動の影響を軽減するため可能な限り共に行動する必要がある」と述べ、自国第一主義にくぎを刺した。IOMによると、ソマリアではこれまで干ばつを主な理由に70万人以上が住む場所を追われ、バングラディシュでも経済移民の約4割が気候の不安定化など環境を理由にしたものと分析しているという。気候温暖化の影響は将来のことではなく、既に世界各地で進行していることを示しているのが現実であるようだ。
『温暖化問題 「必ず解決する」 アル・ゴア氏 10年ぶり映画「不都合な真実2」 パリ協定の実効諦めぬ』 毎日新聞11月18日付朝刊はこう報じている。2006年に全米で公開されたドキュメンタリー映画「不都合な真実」の主役として出演、地球温暖化問題などに警鐘を鳴らし、環境問題への取組みでノーベル平和賞を受賞したアル・ゴア元米副大統領が10年ぶりの続編「不都合な真実2:放置された地球」の全国公開(17日から)に合わせて来日し、毎日新聞などのインタビューに応じたという。トランプ米大統領が今年6月に「パリ協定」からの離脱を表明するなど地球温暖化を巡る国際協調が多難な道を進む中、ゴア氏は「問題は必ず解決すると信じている」と力強く語ったという。日本でもまず大人がこの映画を鑑賞し、子供に伝えていくことを期待したい。文部省も加計学園問題等国民に望まれない政策を行うより、全国の小中学生・高校生にこの映画を無料もしくは大幅な割引価格で鑑賞できるように計らうことに大きな意義があるだろう。加計学園問題等の失点をカバーするだけでなく、国民から大きな支持を得ることができるだろう。文部省の役人にはこのような発想をしうる人材がいないものだろうか。国民のため、地球のため一肌脱いでもらいたいものである。
11月18日 JOGMECより以下の情報が入りましたのでご紹介します。11月25日(土)8時からのテレビ朝日系列の「朝だ!生です 旅サラダ」の放送で、厳冬の北海道弟子屈町で地熱で育ったマンゴー「摩周湖の夕日」がラッラシャー板前のコーナーで生中継(約10分)で紹介される予定です。どうぞご覧ください。
『温暖化対策 「米国抜き」COP 結束腐心 欧州中心に推進決意』 毎日新聞11月17日付朝刊はこう報じている。ドイツのボンで開催中のCOP23は15日から終盤の閣僚会合に入ったという。この日、フランスのマクロン大統領は「米政府抜き」の地球温暖化対策を、欧州諸国を中心に行う意向を表明。一方で、前半の事務レベル協議では、温暖化対策を巡って、途上国が先進国をけん制する「南北対立」が再燃。米トランプ政権が2020年以降の新たな枠組み「パリ協定」からの離脱を決めた”副作用”と見る向きもあり、本来の議題であるパリ協定のルール作りの加速に向け、歩み寄りを図っているという。トランプ米大統領の責任は限りなく大きいと言わざるを得ない。アメリカの民主主義・良識に期待せざるを得ない。
『石炭火力撤退で英加主導「連合」 COP23で設立』 毎日新聞11月17日付夕刊はこう報じている。COP23で16日、英国やカナダの代表団などが記者会見し、両国が主導し25以上の国や自治体が、石炭火力発電からの撤退を目指す連合を設立したと発表したという。発表によると、他に参加したのはフランス、イタリア、ニュージーランドなどのほか米ワシントン州、カナダ・バンクーバー市など。石炭火力発電は二酸化炭素排出量が多く、主要7カ国で唯一、国内での増設を続ける日本への風当たりが強まっているという。当然だろう。日本の環境相がCOP23で演説することになっていたが、特に報道もなく(国内メディアでも)、発言は、完全に無視されたということだろう。環境相が帰国後何を語るか注目したい。今のところ、何も報道されていない。
『COP23 米は「軽視」鮮明 格下の省職員、代表演説』 毎日新聞11月17日付夕刊はこう報じている。米トランプ政権は16日、国連気候変動枠組み条約第23回締約国会議(COP23)で、地球温暖化(対策)の新枠組み「パリ協定」の離脱方針を改めて説明する一方、温室効果ガス削減に向けた努力を進める姿勢をアピールしたという(矛盾も甚だしい)。ただ、他国からは首脳や閣僚が参加する会合で、米国は「格下」の局長級の国務省職員(国務次官補代行)に代表演説を任せ、多国間枠組み軽視の姿勢を鮮明にしている。また、「米国民にとって有益となった場合は後から再び(パリ協定に)参加する」と国益に沿った再交渉を行う意思を示したという。これに対し、国連や参加国は再交渉を拒否する方針で一致しているという(⇒当然である。抜け駆けをする国は出ないと思うが、貫徹してほしい。世界が監視していく必要がある。また、米国には当然離脱の責任を負ってもらうのが論理的帰結だろう)。17日に閉幕するCOP23はシリアが協定への参加を表明し、協定に参加しない国は米国だけになったことになる。米国内ではカリフォルニア州など温室効果ガス排出量の多い大都市を抱える自治体や企業がパリ協定順守を求めるなど政府とのねじれも広がっている。規定によれば、米国の離脱は早くても20年の次期米大統領の後になるとみられ、米政府は今後も協定のルール作りには今後も協定のルール作りには参加を続けるという。厚顔無恥も甚だしい。今後は、米国政府高官の対応(難しいか?)や次期大統領選での米国民の良識に任せるほかはない。
『円墳 実は国内最大110m 奈良・富雄丸山古墳 レーザー測定で判明』 毎日新聞11月16日付朝刊はこう報じている。奈良市は15日、同市丸山1の4世紀後半の円墳・富雄丸山古墳が、上空からのレーザーによる三次元計測調査で直径が110m前後となる可能性が高いと発表した。これまで円墳で国内最大とされてきた埼玉県行田市の丸塚山古墳(直径105m)を上回る。奈良市教委は来年度にも現場での発掘調査に着手し、規模や詳しい構造を解明するという。市教委によると、富雄丸山古墳は1972年の奈良県の調査で直径86mの2段構造の円墳とされた。82年の追加調査で、祭祀などを行う場所と考えられている張り出し部分「造り出し」があることが分かり、直径が102m前後だった可能性も指摘されたが、詳細は不明のままだった。市は観光や教育の資源として活用できないか検討するため、今年5月から航空レーザー測量を実施。その結果、2段構造でなく、3段構造であることや、直径が110m前後になることが新たに判明した。「造り出し」も再確認した。大型円墳は過去に関東地方を中心に確認され、近畿地方で直径100m超のものは見つかっていないという。なお、当研究所では、本年9月福岡県朝倉市の恵蘇八幡宮の円墳(弥生時代後期~古墳時代前期)の水銀調査を行い、水銀高濃度異常を検出している。この円墳は緩斜面(丘陵)に楕円状で長径60m、短径40mの高まりの上に2つの小さな円墳が重なった構造をしている。そして、その高まりの中心部の長径30m、短径15mの楕円状部で高濃度水銀が検出されている。詳細な地形測量が実施できれば興味深いことが得られる可能性がある。
『地球環境に科学者ら1万5千人警告「時間切れが迫る」』 インターネット(11月15日版 朝日新聞デジタル)はこう報じている。地球温暖化や自然破壊(自然環境?)の悪化に警鐘を鳴らし、持続可能な社会に向かうよう訴える声明が、世界の約1万5千人の科学者らの署名とともに米科学誌に発表されたという。日本から署名を寄せた、ノーベル物理学賞受賞者で東京大宇宙線研究所長の梶田隆章さんは「もうすでに非常に厳しい段階に入りつつある。一刻も早い対策の実現が必要との思いです」と朝日新聞の取材に対してコメントしたという。この声明は科学誌バイオサイエンスに13日付で発表された「世界の科学者による人類への警告」。184カ国の1万5364人の科学者らが署名している。1992年に米NGO「憂慮する科学者同盟」が発表した声明の更新版にあたるという。この25年間で世界の人口が約20億人増え、様々な環境問題が深刻化したと指摘。地球温暖化が進んで平均気温が約0.5℃上昇し、哺乳類や鳥といった脊椎動物は約3割減ったという。魚など生き物が住めない死の海「デッドゾーン」も広がっているとしている。声明は、現状維持では取り返しのつかない状態になるとして「時間切れが迫りつつある」と訴える一方、人類は事態好転に向けた変化を起こせるとも指摘。政府や市民が取るべき対策として、二酸化炭素を排出する化石燃料から再生可能エネルギーへの切り替え、食品ロスの削減、子供たちへの環境教育を進めることなど13項目を提言している。われわれ地熱関係者に求められることは、地熱発電を増加させ、化石燃料発電を増加させず、また、原発の肩代わりをしていくことだろう。地熱発電関係者の一層の奮起を期待したい。
『島しょ国の被害 共同研究表明へ COP23閣僚級会合』 毎日新聞11月15日付朝刊はこう報じている。開催中の国連気候変動枠組み第23回締約国会議(COP23)は15日午後(日本時間同日深夜)から閣僚級会議が始まる。日本からは中川雅治環境相が会場入りし、途上国への支援策として、アジア太平洋地域の島しょ国の地球温暖化に伴う被害リスクの共同研究などを進める方針を表明するという。COP23は現在、事務レベルでの交渉が行われている。交渉関係者によると、2020年以降のパリ協定の実施指針(ルールブック)作りに各国が意見を出し合い、来年ポーランドで開催されるCOP24でルールブックを決めるための交渉が続いているという。一方、中国は「先進国には歴史的な排出責任がある」と主張。日本などが反発しているという。中川環境相が提案する途上国支援もないよりはましだが、世界から日本に要請されるていのは、大型石炭火力発電の増設・新設を止めることを宣言することではないのか。世界の反応を注目したい。
『地質年代 チバニアン内定 77万年前 磁場逆転の痕跡』 毎日新聞11月14日付朝刊はこう報じている。地球のN極とS極が最後に逆転した痕跡を示す千葉県市原市の地層について、国際地質科学連合の作業部会が、77万年前~12万6000年前(中期更新世)を代表する地層として内定したという。正式認定されれば、中期更新世が「チバニアン」(ラテン語で「千葉時代」)と命名され、地球の歴史を分類する地質年代に「千葉」の名前が刻まれることになる。地質年代に日本にちなんだ名称が付くのは初めてという。チバニアンについては、茨城大と国立極地研究所などが6月、同県市原市の養老川沿いにある地層「千葉セクション」の分析結果を基に、中期更新世を代表する地層として命名を申請したもの。イタリアもイオニア海の近くにある2地層「イオニアン」を申請していたが同連合での1次審査を通過したことを極地研などが13日発表したものである。票が小差なら決選投票になる可能性があったが、部会メンバーの6割以上が日本を支持したため、1回で決着したという。同連合は残る2回の上位部会と総会を経て、来年にもその時代を代表する「国際標準模式地」に正式認定する方針という。内定が覆る余地があるものの「千葉」の名前が地質年代に刻まれる可能性が高いという。正式に認められれば、地学(理科)の教科書にも記述され、地質に関心を持つ生徒が増えることを期待したい。近年、地学を学ぶ学生・生徒が少なくなりつつあるが、この機会に多くの中高大生が地球に目を向けてほしいものである。この77万年前というのは、上述のように地磁気が逆転する時期であり、その前の地磁気学的年代区分は「松山期」と呼ばれ、日本人地球物理学者の名前が冠されており、日本人にとって、今回の認定は、二重の意味で祝福されるべきものと言えるのではないか。
『COP23 「温室効果ガス減でも成長」 米500自治体 パリ協定支持』 毎日新聞11月13日付夕刊はこうj報じている。 米国で500近い自治体が地球温暖化対策のパリ協定を支持し、実際に温室効果ガスを減らしながら経済成長しているとの報告書を企業などのグループが13日までにまとめたという。協定には約1700の企業も賛同し、離脱を表明したトランプ政権に代わり、政府以外の組織で取り組みへの意欲が高まっていると指摘しているという。ドイツ・ボンの気候変動枠組み条約第23回締約国会議(COP23)の会場で、グループのブルームバーグ前ニューヨーク市長が報告書を公表したという。報告書によると、温暖化対策として排出量取引制度を導入した北東部の9州は、電力部門で2005年から排出を45%減らした一方、経済は成長を続けているという。パリ協定を支持する自治体の人口と国内総生産は、全米の約半分に当たるという。削減目標を掲げた自治体の排出総量は、世界3位のインドと同じで、今後の対策次第で大規模な削減が可能だという(おそらく、トランプ米大統領はこのような詳細なデータについての知識がなく、思い込みでパリ協定に反対しているのに過ぎないのではないかと思われる)。COP23では、米国を含む先進国の短期的な排出削減や資金支援を巡り、途上国から不満が上がっているという。このような一連の事態にトランプ大統領は反論するのか、無視するのか。米国大統領だけが世界から孤立することになるのか。
『ニセコの国定公園で大規模無断伐採 地熱発電の調査業者』 11月12日付のインターネット情報(朝日新聞デジタル)はこう報じている。北海道ニセコ町などに広がる「ニセコ積丹(しゃこたん)小樽海岸国定公園」とその付近で、地熱発電の資源調査をしている業者が、管理する林野庁や道などに無断で樹木を伐採していたことが分かったという。広範囲にわたっており、切られた樹木の本数や面積は判明していないが、自然公園法で保護が求められるハイマツやチシマザクラが含まれているという。地熱資源の調査をしているのは、日本重化学工業と三井石油開発(ともに本社は東京)。日本重化学工業によると今年6~8月、機材の設置場所の周辺や作業路を機械で伐採したという。作業は別会社に委託していたという。自然公園法の規定で、木や竹、公園ごとに保護が必要だとして指定された植物(指定植物)を知事の許可なしに傷つけることを禁じられた区域だったという。違反すれば懲役や罰金の刑も定められている。園外でも伐採には国や道など所有者の承諾が必要だが、その手続きもとられていなかったと言う。にわかには信じられない事象である。自然公園内では、従来、地熱発電のための調査においては、環境保護を前提として、極めて注意深く実施され、監督官庁とも詳細に相談しながら進めてきたのが実情である。今回、伐採作業は別会社に委託したとされているが、関係している発注者はこれまで十分な経験を持っている地熱事業者であり、責任を免れないであろう。報道されていることが事実であれば、関係事業者に明確な説明を求めたい。当該事業者だけではなく、自然公園内で地熱調査を進めている他の事業者にも影響が出かねない。
『米、州や企業存在感 COP23 パリ協定順守アピール』 毎日新聞11月12日付朝刊はこう報じている。ドイツ・ボンで開催中の国連気候変動枠組み条約第23回締約国会議(COP23)の会場で11日、米国の州やNPO、企業などがつくる「非政府」パビリオンのメインイベントが開かれたという。トランプ大統領がパリ協定離脱を宣言し、米政府もCOP恒例のパビリオン出展を見合わせる中、米国人の参加者は「我々は協定を順守する」と訴え、引き続き地球温暖化対策に取り組む姿勢をアピールしたという。パビリオンの名称は「米気候行動センター」。気候変動などに関する国連大使を務めたマイケル・ブルームバーグ前ニューヨーク州知事が率いる、米国の州やNPO、企業などの連合体「We are still in(それでも私たちはとどまる)」が出展したという。イベントで、ブルームバーグ氏は「米国民の気候変動への取り組みは、(ホワイトハウスのある)ワシントンでも止められない」と強調。COP23議長を務めるフィジーのバイニマラマ首相は「力強い取り組みだ」と歓迎したという。カリフォルニア州のジェリー・ブラウン州知事らも参加し、ブルームバーグ氏らの活動を支える意向を示したという。米国は毎年、COP会場に豪華なパビリオンを作り、自らの気候変動対策をアピールしてきた。しかし6月にパリ協定からの離脱を宣言したトランプ政権は関連予算をカットし、今年のパビリオンの出展を見送ったという。トランプ大統領はもはや仕方ないとしても、追随する米政府高官は退官後、回顧録などで、自分はパリ協定には反対でなかったと書くようなことはやめてもらいたいものだ。米連邦政府の姿勢は困ったものだが、米国の再生可能エネルギー・環境問題において、先進的に米国を引っ張ってきた両州、「ニューヨーク州・カリフォルニア州」の中心的人物が共同で行動を起こせば、米国(あるいは州政府連合)として地球温暖対策に一定の国際貢献が期待されるだろう。米国の民主主義を信じたい。
『次世代加速器縮小 候補地は岩手・一関 国際組織』 毎日新聞11月11日付朝刊はこう報じている。宇宙誕生の謎に迫る次世代加速器「国際リニアコライダー(ILC)」計画について、世界の物理学の国際組織は10日、全長を31㌔から20㌔に縮小することに決め、建設を支持するとの声明を発表したという。縮小で建設費が4割減の5000億円程度になるため、声明は「日本の主導で早期に実現してほしい」としているという。岩手・宮城両県の北上山地が候補地。声明は、ILCを万物に重さを与える「ヒッグス粒子」の工場と位置付け、ヒッグス粒子の精密な研究ができると指摘。だが、縮小で、当初想定した未知の素粒子探しなど一部の実験は難しくなるという(早期の実現をするための苦渋の選択であろう)。ILCは直線型で、関係者によると、20㌔の新計画では岩手県一関市の地下に設置を検討するという。装置の両端から電子と陽電子を放ち、衝突によって飛び出すさまざまな粒子を調べる。日本政府は建設への態度を明白にしておらず、文部科学省の担当部署は「政府として慎重に検討する」としているという。おそらく、規模を縮小したのは経費が大きく、一部の実験を取りやめるという苦渋の選択の中で、建設規模を下げ、建設費問題をクリアーするためだろう。日本の国際貢献という立場からも、国内諸学術分野への影響をできるだけ少なくしながら、進展することを期待したい。
『「受動喫煙 負ける日本」 対策遅れ 研究者が警鐘 英医学誌掲載』 毎日新聞11月11日付朝刊はこう報じている。「日本は受動喫煙を巡る闘いに負けつつあるのか?」 世界4大医学誌の一つとされ、強い影響力を持つ英国の「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル」に、こんなタイトルの論説が掲載されたという。国内外の研究者が日本の受動喫煙対策の遅れに警鐘を鳴らし「日本の政治家は今、重大な岐路に立っている」と決断を迫っている。論説では、世界55カ国が公共の場での屋内全面禁煙を法制化して15億人の健康が守られているのに対し、日本は飲食店や職場など多くの場所で禁煙が許されており「規制レベルは最低ランクの位置づけ」と紹介されているという。国民の大多数を占める非喫煙者の声が少数の喫煙者に負けているのが現状だとし、たばこ、外食、娯楽産業の圧力が強く、財務省がJTの33%の株を保有している事実もロビー活動を容易にしている可能性があると指摘している。受動喫煙対策を強化する健康増進法の改正は厚生労働省と自民党が対立したまま見通しが立っていないが、論説は「健康的な国になるのか、喫煙者の楽園になるのかは、首相ら政治家のリーダーシップにかかっている」としている。この問題の発端は、本来医学的な観点にあるが旧勢力の抵抗という形になっている。この問題は再生可能エネルギーの導入とよく似ている。環境的には、再生可能エネルギー導入が望ましいのは明白だが、旧勢力は抵抗を続けている。これらの課題は、本来の医学的・環境的問題というより(その結論はすでに出ており)、一種の社会変革という立場から捉えるのが正しいのではないだろうか。
『「先進国の削減目標 低すぎる」 NGO130団体 不公平と主張』 毎日新聞11月11日付夕刊はこう報じている。過去に排出した温室効果ガスが地球温暖化に与えた影響を考慮すると、先進国が掲げた削減目標は低すぎ、途上国に対して公平性を欠くとした報告書を環境NGOなど130団体でつくるグループが公表したという。産業革命以降、大量の化石燃料を使ってきた先進国には重い「歴史的責任」があると分析しており、目標引き上げの圧力が強まりそうだという。報告書は、大まかなデータがある1850年以降の累積排出量や現在の経済規模を考慮し、温暖化被害回避のため各国が目指すべき削減量を算出。今の目標とどのくらい開きがあるか分析したという(従来、先進国と発展途上国間で、排出責任に関して議論があった。歴史的累積放出量は考慮されてこなかったので、一定の前進と考えられる。ただ、温暖化対策として、先進国が途上国に、対策技術あるいは対策資金を支援することは一定程度、累積責任を緩和するものとも考え得るが)。米国は2030年に国民1人当たり二酸化炭素換算で36㌧減らさなければならないのに、今の目標を達成するだけなら6㌧にとどまる。日本は20㌧、欧州連合(EU)は14㌧削減すべきだが、目標はそれぞれ2㌧、3㌧になっている。中国は現在、世界最大の排出国だが累積排出量は少ないため、求められる削減量は2㌧にとどまり、目標の4㌧を下回る結果になっている。パリ協定は気温上昇を2℃未満、できれば1.5℃に抑えることを目指している。各国はドイツ・ボンの気候変動枠組み条約第23回締約国会議(COP23)で、目標引き上げの詳しい仕組みなどパリ協定の実施ルールを協議中。18年末までの合意を図っている。このような中で、わが国は大幅な削減目標の引き上げを迫られるであろう。また、今後、大型石炭火力発電所の新増設が見込まれていることから、この点でも明確なメッセージを発信することが必要だろう。COP23で、世界から評価される発信ができるか、岐路に立たされていると言っても良いだろう。
『石炭火力増設の日本に抗議デモ』 毎日新聞11月10日付朝刊はこう報じている。 ドイツ・ボンで開催中の国連気候変動枠組み条約第23回締約国会議(COP23)の会場前で9日、二酸化炭素(CO2)排出量が多く、地球温暖化に悪影響を及ぼすなどとして、世界各国のNGOが日本の石炭火力発電所の新増設や海外輸出を名指しで批判する抗議行動があったという。抗議は、石炭火力発電所に反対する日本やフィリピン、ドイツなど各国の環境NGOの共催で行われた。参加したメンバーは「END COAL(石炭を終わらせろ)」などの横断幕を掲げ、「化石燃料での環境汚染をやめろ」とシュピレヒコールを繰り返したという。日本の「FoEジャパン 」は「主要7カ国(G7)で日本は石炭火力への公的支援が最も多い。パリ協定の目標達成に向け、温室効果ガスの削減を進める一方、海外へ石炭火力を輸出しては、結局排出量を増やすだけ。日本の姿勢が国際的に批判を浴びている現状を知ってほしい」と訴えたという。このCOP23の閣僚級会議で、日本の環境相が何らかの発信を行う予定であるが、その内容によっては、日本への圧力がより高まるだろう。環境相はいったいどのような発言をするのだろうか。世界の嘲笑を浴びないことを期待したいが。
『恐竜 今も君臨!? 隕石落下 数百㌔ずれていたら』 毎日新聞11月10日付朝刊はこう報じている。東北大などは9日、6600万年前に地球に落ちた巨大隕石の衝突地点が、実際よりもし数百㌔ずれていれば、恐竜は絶滅せずに現在も繁栄していた可能性があるとする分析結果を英科学誌サイエンティフィックリポーツに発表したという。巨大隕石(直径約10㌔)は、6600万年前にメキシコ・ユカタン半島付近に衝突した。恐竜は約2億年2000万年前から繁栄を誇っていたが、衝突で地中から放出されたすすや硫酸塩の粒が太陽光を遮り、地球が急激に寒冷化したことによって滅んだ。この時、恐竜とともに翼竜類やアンモナイトなど75%以上の生き物が絶滅したとされる。すすは、地中の有機物が燃えて発生する。海保邦夫・東北大教授(地球化学)らは、隕石衝突で発生したすすについて、気象庁のスーパーコンピュータで解析した結果、230~2300テラグラム(テラは1兆倍)の量が高度1万㍍以上の成層圏を覆うと、地球の平均気温が8~10℃下がり、恐竜が死滅すると試算したという。さらに、これだけのすすを放出する可能性のある地層が世界のどの程度あるか分析したところ、実際の落下地点を含めて地球の13%しかなかったことを割り出した。逆に、残る87%のエリアでは直径10㌔の隕石が落ちても恐竜の絶滅は起こらないと考えられるという。その場合は恐竜が現在も繁栄を続けていたと考えられ、今の歴史が変わっていた可能性があるとしている、それは十分考えられるだろう。生命の進化は、非常に長い期間(億年単位)にわたって、非常にゆっくり行われ、安定したプロセスのようにも見えるが、天体起源の一瞬の大激変によって絶滅等が発生するなど、カオス的なところもある。現在の地球は大激変を受けながらも、一見安定な状態にあるが(地球温暖化による極端気象現象の発生が増えつつあるが)、これが長く維持されるかはわからない。地球の変化を多様な視点から見続ける必要があろう。
『シリア、パリ協定署名へ COP23 加盟国・地域で最後』 毎日新聞11月9日付朝刊はこう報じている。 ドイツ・ボンで開催中の国連気候変動枠組み条約第23回締約国会議(COP23)で7日、シリアが2020年以降の地球温暖化の国際枠組み「パリ協定」に署名すると明らかにしたという。同条約に加盟する197カ国・地域で最後の参加を表明をしたことになる。一方、トランプ米政権はパリ協定からの離脱を宣言しており、米国が同協定に背を向ける唯一の国になった。COP23の会合でシリア代表団が「責任を果たす」とパリ協定署名の意向を表明し、共同議長も「歓迎する」と応じたという。なお、パリ協定は昨年11月に発効している。米政権は離脱を表明しているが、パリ協定は、署名後一定期間は離脱できず、その間米国は協定内にとどまっている。しかし、一人の大統領の考えでこうなるとは、米国の民主主義あるいは国民の良識はどうなっているのか。明らかに、米国大統領制の欠陥と思われる。
『驚きの古代生物 化石発見』毎日新聞11月7日夕刊は、2件の記事を掲載している。1つ目は「鋭い歯 新種草食恐竜 南仏で 植物切り刻む効果」。刃物のような大きな歯を持った白亜紀後期(約7300万年前)の新種草食恐竜の化石を南フランスで発見したと、ベルギーなどの研究チームが英科学誌サイエンティフィックレポーツに発表したという。アジアや北米で化石が見つかった類似の恐竜は数100本もの小さな歯を持ち、植物をすりつぶすようにして食べていたが、この新種は鋭い少数の歯でざく切りに食べていたと見られるという。真鍋真・国立科学博物館標本資料センター長(古生物学)は「欧州では歯を少なく、大きくするという全く逆の進化があったことに驚いた」と話しているという。今回見つかった新種は。主に二足で歩く「鳥脚類」の一種と見られ、「マテロノドン・プロビンキアリス」と命名されたという。上下の歯がかみ合わさることで、植物の硬い繊維を切り刻む効果があったと考えれる。葉が大きく繊維質の古代ヤシ類のような植物を食べるため、このような形に進化した可能性があるという。 もう一方の記事は「魚の祖先か 最古の大型動物 中国・5億年前の地層で」と報じられている。中国南部の雲南省にある5億年余り前のカンブリア紀の最も初期の地層で、長さが30㌢近いミミズのような形をした動物化石を発見したと、磯崎行雄・東京大教授(地質学)と中国・西北大のチームが6日付の英科学誌に発表したという。生物の進化が爆発的に進み、現在の動物の原型が一挙に出そろった「カンブリア爆発」が起きた最も早い時期に出現した最古の大型動物として注目されるという。化石が見つかったのは雲南省昆明に近いリン鉱山跡。浅い海底で堆積した地層が露出しており、チームは約20平方㍍の広さの地層面に約50個の化石を確認したという。磯崎教授は「魚などの祖先に極めて近いと考えられる。更なる大型動物化石の発見が期待できる」と話している。磯崎教授によると、カンブリア爆発は約5億5000万~5億1000万年前に3段階で起きたと考えられ、最終段階には体長1㍍を超えるアノマロカリスなど大型動物が現れた。より古い段階では1~2㍉以下の微小な殻の化石しか見つかっていなかった。 以上、数千万年~5億年前の化石の話である。近年身の周りのいろいろのものが急速に変化し続けているが、たまには、数億年前のゆっくりとした生物進化に思いを馳せることも良いのではないか。
『インド首都 大気汚染深刻 視界不良に』 毎日新聞11月8日付朝刊はこう報じている。インドの首都ニューデリーで大気汚染が悪化している。冬になると風がやみ、野焼きの煙や車の排ガスなどが滞留したためと見られている。7日は朝から空気が白く濁り、地元メデアによると、視界は200㍍以下まで悪化したという。デリー首都圏(州)当局の観測データによると、ニューデリー市内では7日午前、微小粒子状物質PM2.5の濃度が1立方㍍当たり815マイクログラムに達し、インドの基準値(60マイクログラム)の13倍を超える地点もあったという。日本基準値は35マイクログラムであるから、その23.3倍となり、そのすさまじさが実感される。これはやがて、乳幼児・小児への健康被害などに反映される可能性があろう。世界保健機関(WHO)が2016年に公表した報告書によると、ニューデリーのPM2.5の年平均濃度は北京の約1.4倍で、世界3000都市のうち11番目に高かったという。地元メディアによると、インドでは15年だけで50万人以上が大気汚染により死亡したとする研究もあるという。すでに大きな健康被害が出ているようだ。中国から日本へのPM2.5の飛来が、ここ数年来日本でも話題になっているが、地球全体が、CO2だけでなく、PM2.5にも汚染されているということになる。
『世界平均気温 観測史上2位か』 毎日新聞11月8日付朝刊はこう報じている。今年の世界の平均気温は、観測史上最高となった昨年に次いで高くなるという見通しを、世界気象機関(WMO)が発表したという。昨年の高温をもたらしたエルニーニョ現象が起きていない中での高い水準で「地球温暖化の傾向が続いている」と警告したという。WMOは9月までのデータを分析。産業革命前と比べた気温上昇は1.1℃に達しているという。パリ協定は、温暖化の深刻な被害を避けるため気温上昇を2℃未満に抑える目標を掲げるが、すでに半分進行したことになる。13~17年は世界平均で観測史上最も暑い5年間になると見られるという。なお、当研究所では2012年5月8日から、所内で1m深地温の連続観測を行っているが、年平均地温は17.47℃(2013年)、17.37℃(2014年)、17.70℃(2015年)、17.40℃(2016年)となっている。また年最高地温は28.30℃(2012年)、28.59℃(2013年)、28.64℃(2014年)、28.72℃(2015年)、26.11℃(2016年)、25.15℃(2017年)となっている。年平均地温・年最高地温は最近2年間ほどは低下傾向とも見られる。1m深地温は地球温暖化だけでなく、ヒートアイランド現象の影響も受けているので分離する必要がある(残念ながら現在までには分離ができていない)。今後も観測を続けながら、分析を続けたい。
『米、温暖化認める報告書 メディア「政策と矛盾」と批判』 毎日新聞11月4日付夕刊はこう報じている。 トランプ米政権は3日、「地球温暖化は進行しており、人類の活動以外の原因は見当たらない」と結論付ける全米気候評価報告書を公表したという。これまで政権は温暖化について「人類の活動との関連は議論の余地がある」として温室効果ガス排出規制を緩和する政策を進めており、米メディアから「矛盾している」との批判が上がっているという。報告書は米大気海洋局(NOAA)に設置された諮問委員会が作成したが、トランプ氏は8月、専門家15人で構成する同委員会を解散。米メディアによると、報告書の内容は大幅な変更を迫られるとの憶測が飛び交っていたが、政権高官らがほぼ無修正で公表することを決定したという。報告書によると、地球の平均気温は過去115年で1℃上昇。大気中に放出される二酸化炭素(CO2)の量は増加し続けており、過去数千万年で最も高い濃度になろうとしている。米国では温暖化の影響により、激しい降雨や洪水、自然発生した山火事などの被害がすでに発生しているとした。トランプ政権はこれまで、オバマ前政権が導入した温室効果ガス排出規制の撤廃を決めたほか、温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」からの離脱も表明。環境保護局(EPA)や内務省のホームページから、温暖化に関する情報を削除するなど温暖化対策に後ろ向きの措置をとっている。米国の大統領権限がいかに強いと言っても、非科学的な大統領の個人的信念が通るものかと思っていたが、政府高官が正常化したと言えようか。まだ、アメリカに良心が残っていたというべきか。
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