『米「ウクライナ反撃」 キエフ西方の要衝奪還』 毎日新聞3月23日付夕刊はこう報じている。ウクライナ国防省は22日、首都キエフ西方50㌔の要衝マカリウをキエフの包囲を進めるロシア軍から奪還したっと発表した。AP通信などが伝えた。米国防総省高官も同日、ウクライナ軍がここ数日で反撃に転じていると分析を示した。東部イジュームでもウクライナ軍が奪還に向けて激しい戦闘を展開しているという。米国防総省高官の話では、露軍はイジュームを拠点に南進し、南東部マリウポリの制圧を目指している。国防総省は、露軍が北東部ハリコフ、イジューム、マリウポリを結ぶラインで、親露派武装勢力が実効支配する東部ドンバス地域と西側を分離する狙いがあると見ている。だが、高官は「ウクライナ軍は効果的に防御しているだけでなく、ここ数日で露軍の支配地域を奪還する動きを明確に見せている」と分析した。ただし、ウクライナ軍によると露軍は、(市街地の接近戦に弱く、遠方からの)ミサイル攻撃や空爆を続けており,西部ジトーミル州や首都近郊のキエフ州などで被害が出ている。しかしながら、ロシア軍の進軍は大幅に遅れており、プーチンの怒りは、留まることを知らず、冷静で合理的な判断ができなくなっているようで、異常な考えが浮かぶことを阻止したい。一方、ロシアのぺスコフ大統領報道官は22日、核兵器使用について「ロシアの存立に関わる脅威があった場合にはあり得る」と言及。状況次第では核の使用も辞さないとのプーチン政権の姿勢を強調し、ウクライナや支援する米欧をけん制した。米CNNテレビのインタビューで語った。既に記したが、クレムリン内部では戦争派と反戦派との間に大亀裂があるとされており、ロシアにおけるKGBの権力を考えると、プーチン派の戦争遂行も困難になる可能性が考えられる。プーチンは依然強行だが、ロシア内の情報戦でも負けているようだ。プーチンは対外的というより、国内反戦派に押し込まれる可能性があり、核兵器あるいは生物兵器・化学兵器が使われることがないように訴えたい。