『国内最大サンゴ礁 9割が白化や死滅』 毎日新聞10月25日付夕刊はこう報じている。 環境省は24日、沖縄県の石垣島と西表島の間に広がる国内最大のサンゴ礁「石西礁湖」(残念ながら白黒写真のみ掲載)を9月に調査し、一部でも白化したり死滅したりしたサンゴ群体が92.8%だったと発表した。近年で最悪だった2016年の97.0%に次ぐ結果。台風の接近が少なく、(⇒海水が攪拌されることがなく)記録的な高水温になったことが主な要因と見ている。調査は05年以降、毎年実施。今年は9月24~29日に31地点を対象にした。健全な群体は7.2%、一部白化は42.7%、完全白化は32.3%、死滅は17.7%だった。環境省によると、高水温に加え、生活排水や農畜産の排出物による海水の富栄養化や汚濁が、複合的に影響した可能性がある。同省沖縄奄美自然環境事務所(那覇市)の担当者は「危機的な状況。気候変動で高水温が続けば、サンゴ礁の生態系が衰退してしまう」と分析する。⇒もっと客観的で定量的な比較手法がないものか。