『アルツハイマー論文に疑義 2006年発表 引用2300回 米大学の科学者 図複製 切り張りか 他の研究者 再現できず』 毎日新聞9月3日付朝刊はこう報じている。 認知症患者の6~7割を占めるアルツハイマー病に関し、病気の原因に関するさきがけとなった研究で不正が指摘されている。米科学誌「サイエンス」に7月、米ミネソタ大の神経科学者らが発表した論文に、改ざんの疑いがあるとの記事が掲載されたという。なお、疑惑が指摘された論文は2006年、英科学誌「ネイチャー」に発表されたものという。当時、「アルツハイマー病の研究で、記憶障害を引き起こすオリゴマーを初めて見つけた」として、評価されたという。⇒論文発表後すでに16年が経過している。この間、多くの研究者が騙されたということになる。極めて残念なことだが、改ざんが真実ならば、発表者は研究者社会及び世界に、論文改ざんの意図・過程を明らかにし、深く謝辞すべきだ。何か、特定の動機があったのか?も含めて。研究者は持って他山の石とすることができるだろう。