『不条理の沖縄 子どもたちに翼を ラッパーAwichさん 新曲に願い込め 故郷にラブ&ヘイト』 毎日新聞6月21日付夕刊はこう報じている。 沖縄が米軍統治下から日本に復帰して50年。沖縄出身の人気ラッパー、Awich(エイウィッチ)さん(35)は、その当日の5月15日、新曲「TSUBASA feat ,Yumi Jah」を配信リリースした。曲を作ったのは、愛娘が通う小学校に米軍ヘリの窓が落下した2017年の事故がきっかけだったという。米軍基地が集中するなど、今なお負担が続く沖縄。曲名の通り、不条理の中で育つ子供たちに、力強く羽ばたいてほしいとの希望を込めた。平和への願い、沖縄への複雑な思い、夫が射殺された過酷な体験からの再起などを聞いた。・・・・・「沖縄出身のアーティストとして東京で活動しているのも、復帰があったからこその話です。だからこそ、お祝いしたい気持ちもわかります。でも、沖縄の長い歴史を考えると、もともとは琉球王国で、(1879年に)日本に統合された歴史(琉球処分)があります」 「なぜ沖縄が激戦地にされたのか。何故アメリカの手に渡らないといけなかったのか。沖縄の意思でやったことではないですよね。そこを考えるとすんなりお祝いモードにはならないと思います。でもどちらにもせよ、『今』を私たちはこの島で生きています。大事なのは、受け継がれてきた『命どっ宝』(命こそ宝の意味)という言葉が語るように、命を粗末にせず、どんな困難の中でも生き抜くことを大切にした先人がいて、今があるということだと思うんです」。⇒未だ、不条理の真っただ中にいる「沖縄」には、力強く生きている若者がいるのだ。戦後一貫して続く沖縄県民無視の政治は決して許されない。