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『「ずれ」は3000億年に1秒 「原子核時計」基礎技術開発 岡山大など』 毎日新聞9月12日付夕刊はこう報じている。 岡山大などのチームが、3000億年に1秒しかずれない「原子核時計」実現への一歩となる基礎技術の開発に成功したという。実現すれば、標高によって異なる時間の流れを数ミリ単位の高低差でも計測できるという。成果は11日付の英科学誌「ネイチャー電子版」に掲載されたという。1秒は現在「セシウム原子が約92億回振動する時間」と定義され、「セシウム原子時計」は3000万年に1秒しかずれない。原子は原子核や電子で構成されており、原子核の振動を捉えられれば、より高精度な時計を作ることができる。原子核時計には、放射性元素のトリウム229を用いるのが好都合だという。岡山大の吉村浩司教授(素粒子物理学)らは大型放射光施設「スプリング8」を活用し、トリウムの原子核に特定の波長のX線を照射して、振動を捉えやすい特殊な状態にすることに成功した。今後、この状態を簡単に作れる方法を探り、開発を進めるという。同様の高精度な時計を巡っては、「300億年に1秒」の精度まで高めた「光格子時計」の開発を東京大の香取秀俊教授らが進めているという。原子核時計はさらに次の世代の時計として期待されており、吉村教授は「今回の発見は第一歩だ。原子核時計ができれば、よりミクロな世界の変化を、時間を通してみることができる」と話している。⇒高さ数㍉単位の高低差でも計測できるとすれば、火山や地震活動に伴う微小な地盤変動を検出することができ、火山噴火や大地震の予測には有効な手段となる可能性が考えられる。
『酷暑 各地で35℃ 熱中症で搬送 運動会練習など 東京と埼玉』 毎日新聞9月11日付朝刊はこう報じている。 東日本では10日、台風15号に伴って暖かい空気が運ばれた影響で各地で最高気温が35℃以上の猛暑日になったという。台風15号の被害を受けた千葉県では、船橋市で9月としては観測史上最高の35.6℃、鴨川市で今年最高の35.5度を記録した。台風15号は同日午後3時、日本の東で温帯低気圧に変わったという(台風が通過した千葉県では今でも、停電・断水が続き、50万戸を超える被災者は大変な日常生活になっているようだ。高温のため死者も出ているようだ)。気象庁によるとこの他に、岐阜県多治見市37.6℃、愛知県岡崎市と前橋市37.0℃、東京都心35.6℃。東京都心で9月に2日連続で猛暑日になったのは27年ぶりという。関東甲信地方では暖かく湿った空気などの影響で大気の状態が不安定となり、11日昼過ぎから夜遅くにかけて、雷を伴った大雨となる恐れがあるという。気象庁は土砂災害や浸水などに警戒するよう呼び掛けている。また、運動会練習などで、10日午前10時半ごろ、東京都板橋区大原町の区立志村第一中で、「生徒に過呼吸の疑いがある」と119番があった。校庭で運動会の練習をしていた1~3年の男女18人が過呼吸や熱中症の症状を訴え、病院に搬送されたが、命には別条なかったようだ。一方、埼玉県春日部市永沼の市立葛飾中では、1年生19人が体育の授業後、熱中症とみられる症状で救急搬送された。市消防本部によると10日午後1時5分ごろ、学校から「女子生徒が体育の授業後、両足のしびれなどを訴えている」と119番があった。女子生徒1人が歩けないなどの中等症、18人は軽症。いずれも意識はあり命に別条はないという。⇒9月上旬になって気温は低下傾向になっていたが、台風後急激に気温が上がり、日差しの強い校庭でやや強い運動を行ったため熱中症になったのだろう。重症化しなかったのは不幸中の幸いである。
台風15号の進路予報に関し、前日の本欄でもコメントしたが、昨夜インターネットでも関連する注目すべき情報があったので、紹介したい(FNN.jpプライムオンライン 2019/09/09/ 18:00)。『台風の予報円進路予想は気象庁の「事なかれ主義」 米軍はいち早く正確に予測』。 昨夜のインターネット情報はこう報じている(木村太郎氏ののNon Fake News)。それによると、米軍はいち早く台風進路を発表。今の台風情報のあり方はこれで良いのだろうか? と疑問を投げかけている。首都圏を直撃した台風15号の情報を追ってそう考えたという。気象庁が台風15号の発生を発表したのは5日午後3時のことで、共同通信は「進路によっては東日本から西日本の太平洋側に近づく恐れがある」と伝えただけだった。しかし米軍の合同台風警報センター(JTWC)はこの熱帯低気圧をTropical Storm としてすでに追跡しており、同じ午前3時に発表した警報では9日午前3時ごろ静岡県付近に上陸し、その時の平均風速は70ノット(約35㍍)、最大瞬間風速は85ノット(約42㍍)と予測していたという。その後JTWCは上陸地点を(東寄りの)首都圏付近と修正し、上陸時の風速も最大瞬間風速が115ノット(約57㍍)に達すると結果的に見て正確に予想していた。(⇒気象庁は)注意喚起が遅すぎないか と木村氏は指摘している。 一方、日本のマスコミが、この台風に注意喚起を呼び掛け始めたのは7日なってからのことだった。「コンパクトな台風なので急に雨風が強まるので注意してください」。気象庁の情報をもとに解説するテレビ局の気象予報士の多くはこう言い「コンパクト」という言葉が何か安心感を与えた。その安心感が覆されたのが8日午前11時、台風が伊豆諸島に接近してきたころだった。気象庁が急遽この台風の「今後の見通し」を発表し、その中で「記録的な暴風」になる恐れがあり「自分の命、大切な人の命を守るために」早めの避難を呼びかけたのだった。 この発表は確かに効果的だったが、なぜ官公庁や企業が休みで、行楽客も外出中の日曜日の昼に発表しなければならなかったのだろうか と木村氏は疑問を呈する。米軍はほぼ同じことをすでに3日前に警告していたのだ。 考えられるのは気象庁の「ことなかれ主義」ではないか と木村氏は論じる。 まず台風発生の発表だ。気象庁は熱帯低気圧が風速17㍍に達しないと「台風」と呼ばない。制度上「台風」でないと「台風情報」も出せないことになるので15号の場合も上陸4日前までにその存在すら発表しなかった。また気象庁の台風進路予想は予報円で示すが直線の予想が外れた時(今回は東の首都圏よりに外れた)の「保険」としか思えない。さらに台風の危険性についても、観測時の勢力を基本にするので、数日先の「記録的な暴風」までは予想できないのかもしれない。一方、JTWCは米軍の作戦上の情報を提供する組織なので、危険な気象現象が見られれば訂正することを恐れず、進路予想も直線でどんどん情報提供する仕組みだ という。しかし、人の生命がかかった(⇒気象庁の)情報提供は、軍事作戦に勝るとも劣らない重みがあるのではなかろうか と木村氏は指摘する。台風15号は各地に大きな被害をもたらし、これを書いている時点で一人がなくなり多くの方が怪我をしたとされているが、もし4日前から「記録的暴風」が襲うと警告を発していたら事情が違っていたと思うのだが と氏は述べている。⇒もっともな指摘と思う。筆者(当研究所江原)は台風の中心が当研究所(埼玉県狭山市)付近を通過する可能性があるとみて、雨雲レーダーを8日夜から9日未明にかけて約1時間ごとに見ていたが、上陸地点が当初報じられていた静岡県よりかなり東にずれているのに気が付いていた。気象庁発表の予報円の東の端あたりで、直線予報より台風の進路は東にずれたのに、気象庁からは特にコメントがなかったので、不思議に思い、前日の本欄でコメントしたものである。台風の進路予想がかなり、東側にずれたが、気象庁は予報円の範囲内で、特に問題を感じなかったのかもしれない。いずれにしても、今回は(2名の死者がでたが)全体として、それほど大きな被害は出なかったが、今回の台風15号の進路予想の顛末に関しては、専門家の検討が必要であろう。
『台風15号 首都圏直撃 計画運休 通勤混乱 14人重軽傷』 毎日新聞9月9日付夕刊はこう報じている。 強い台風15号は8日夜から9日早朝にかけて、関東地方を通過した。9日午前5時前に千葉市付近に上陸し、千葉市中央区で最大瞬間風速57.5㍍と観測史上1位を記録するなど関東南部は「記録的な暴風」に見舞われた。上陸直後の台風の中心気圧は960hPa、中心付近の最大風速は40㍍で、関東に上陸した台風では最大クラスとなったという。JR東日本や首都圏の私鉄各社は8日の終電を繰り上げ、9日の始発から運転を見合わせた。東海道新幹線は9日始発から東京-小田原間で運休、9日午前7時40分に運転を再開したという。毎日新聞の集計によると、9日午前8時半現在、埼玉、千葉、神奈川、静岡、東京の1都4県で、少なくとも14人が避難中に転倒するなどして重軽傷を負ったという(本日午後のTV報道によると、強風のため、ゴルフ練習場のネットを張った10mを超えるポールが多数倒壊し、周辺住宅の屋根や2階を破壊し、1人が負傷したと報じられている)。総務省消防庁によると、神奈川、静岡、埼玉、栃木の4県では建物の屋根が壊れるなど一部破損の被害が計26棟あったという。東京電力によると、9日午前に一時、千葉県や神奈川県などで約93万戸が停電したという。気象庁によると、最大瞬間風速は千葉市中央区のほか、東京都神津島村58,1㍍(最大瞬間風速60㍍が予測されていたが、これは予測の範囲内だった)、千葉県木更津市49.0㍍ など各地で観測史上1位を記録したという。猛烈な雨も降り、静岡県伊豆市では9日未明、1時間に109.0㍉の雨が降り、観測史上1位の記録を更新したという。10日午前6時までの24時間予想雨量は東北150㍉、関東甲信100㍉。台風15号は9日午前8時現在、水戸市の南東約40㌔を時速30㌔で北東に進んでいるという。⇒気象庁は今回の台風15号の被害想定が大きいことから、事前に特別な記者会見を行い、命を守る行動など、広く警戒を呼び掛けたが、幸運にもそれほどの被害は発生しなかった。おそらく、上陸地点が予想より東側にそれたことが原因ではなかろうか。上陸地点は、上陸前、静岡県ではないかとの予想であったが、大きく東にずれ、実際は千葉市付近となった。今回は、台風が、予測と異なり東にそれ、被害が少なくなるようなコースをたどったことが、被害という観点からは上述のように幸運であった。しかし、逆の場合であったら、被害は予測よりも甚大であったろう。今回、台風上陸地点の直前予測が外れたことの原因を詳細に検討し、公表してほしい。今後の台風災害防止・減災のためにも。
『フランス、今夏の熱波による死者約1500人』 9月9日のインターネットニュース(AFPBB News 2019/09/09 03:20 AFP=時事)はこう報じている。今年の夏に2度の熱波が押し寄せたフランスでは、熱波に関連する死者が約1500人となったと、アニエス・ピュザン保険相が8日明らにかしたという。⇒この数字は日本と比べると異常に多いようだ。熱中し死者数に関する我が国の今年度の正式報告はまだないが、参考のため、昨年の資料と比較してみよう。日本の昨年度の熱中症による死者数は138人であった。フランスの人口は日本の約半分なので、フランスの熱中症による死亡者の割合は、日本の約20倍ほどだ。保険相が特別に明らかにする意義は大いにあるようだ。
『印(インド)の月探査 通信途絶 (首相)モディ氏、着陸失敗の見方』 毎日新聞9月8日付朝刊はこう報じている。インドの月探査計画に関わる当局幹部は「着陸装置との通信がなくなった。望みはなくなった」と語ったという。⇒残念ながら、今回のミッションは失敗に終わったようだ。
『台風15号関東接近』 毎日新聞9月8日付朝刊はこう報じている(⇒昨日からの予報と特に変わりはない)。8日にかけて予想される最大風速(最大瞬間風速)は伊豆諸島40㍍(60㍍)、関東35㍍(50㍍)、東海30㍍(45㍍)、小笠原諸島25㍍(35㍍)。8日にかけて予想される波の高さは伊豆諸島10㍍、関東、東海8㍍、小笠原諸島7㍍、東北5㍍。8日午後6時までの24時間予想雨量は伊豆諸島150㍉、東海80㍉、その後の24時間は東海300~400㍉、関東甲信、伊豆諸島200~300㍉、東北100~200㍉。台風15号は7日午後9時現在、父島の北約200㌔を時速30㌔で北西に進んだ。中心気圧は960hPaで中心付近の最大風速は40㍍、最大瞬間風速は60㍍。⇒今朝のTV報道でも新たな変化はなく、予報通りに関東地方に上陸しそうだ。
『印(インド)、月面着陸失敗か 探査機と通信途切れ』 毎日新聞9月7日付夕刊はこう報じている。 インド宇宙機構(ISRO)は7日、無人月探査機「チャンドラヤーン2号」の月面着陸に臨んだが、着陸降下中に通信が途切れたと明らかにしたという。データを分析中とし、着陸の成否は発表していないが、失敗の可能性があるという。ISRO施設で立ち会ったモディ首相は「科学者たちは全力尽くした。勇気を持とう」とツイッターで述べたという。日本の小惑星探査機はやぶさ2号の場合も、種々のトラブルを克服しながら、試料を持って、地球への帰還を控えている。試料を地上で手にするまで、何が起こるかわからない。厳しいミッションだ。インドの場合も、今後探査機と通信ができるかもしれない。科学者たちは全力で立ち向かっていることだろう。朗報を期待したい。
『台風15号、関東直撃か 気象庁警戒呼び掛け』 毎日新聞9月7日付夕刊はこう報じている。強い台風15号は7日、日本の南の海上を西寄りに進んだ。8日夜から9日にかけて関東付近に接近・上陸する恐れがあり、気象庁は暴風やうねりを伴う高波、土砂災害や浸水、河川の増水・氾濫に厳重な注意を呼び掛けた。台風の雲域が比較的小さく、接近するにつれて急に風が強まったり、波が高くなったりしそうだという。気象庁によると、台風接近の影響で東日本は、雷を伴った猛烈な雨が降る地域がありそうだという。⇒台風15号は当研究所もある埼玉県狭山市も中心部が通過する可能性がある。家の周囲などの点検が必要だろう。
『ブラックホール撮影チーム受賞 賞金3億円超』 毎日新聞9月7日付朝刊はこう報じている。  米グーグルやフェイスブックの創業者が出資する財団は5日、優れた科学研究に贈る「ブレークスルー賞」の基礎物理分野に、ブラックホールの輪郭撮影に初めて成功した日本などの国際チームを選んだと発表したという。賞金は300万ドル(約3億2000万円)で、財団はチームの約350人に「等分に授与する」としている。チームには国立天文台VLBI観測所(岩手県)や東北大、広島大、各国の研究機関が参加している。世界各地の電波望遠鏡を連携させ、地球から5500万光年離れた銀河の中心部にあるブラックホールを精密に観測し、4月に画像を公表した。ブレークスルー賞は基礎物理、生命科学、数学の分野で毎年、受賞者を選定。日本人ではノーベル賞を受賞した山中伸弥・京都大教授らがこれまでに選ばれているという。⇒今回の撮影は映すことができないといわれていた「ブラックホール」を、その生成メカニズムから迫り、見事映像として捉えたもので、まさにブレークスルーといえる。
『環境危機時計 今年9時46分』 毎日新聞9月7日付朝刊はこう報じている。 地球環境の悪化への危機感を研究者らが時刻で示す「環境危機時計」について、旭硝子財団は6日、今年の時刻を「極めて不安」に相当する9時46分だったと発表したという。1992年の調査開始以来最悪だった昨年(9時47分)とほぼ同水準で、財団は「世界全体で危機感が非常に高い状態が続いている」としている。財団が4~6月、環境問題の研究者や有識者らに調査し、143カ国2072人の回答をまとめたという。時刻は0時1分~3時「ほとんど不安はない」、3時1分~6時「少し不安」、6時1分~9時「かなり不安」、9時1分~12時「極めて不安」に相当するとしている。地域別ではアジアで10分、アフリカで29分、昨年より針が戻った。東欧・旧ソ連では31分、オセアニアは28分、中米は26分針が進んだ。日本は9時39分で、8分針が進み危機意識が高まったという。⇒この環境危機時計を知っていたが、日本の組織が行っていることを初めて知った。わかりやすい表現で、世界的に見ても意義あることと思う。なお、地域別でアジアで10分、アフリカで29分、昨年より針が戻ったのはやや意外である。
『揺れ始めで地震規模わからず 東大教授分析』 毎日新聞9月6日付朝刊はこう報じている。揺れの始まり方から地震の規模を推定することはできないとの研究結果を東京大の井出哲教授(地震学)が4日付の英科学誌ネイチャーに発表したという。最初の地震波から規模の推定をできるかどうかは専門家の間で意見が分かれていたが、15年間の地震データを分析したところ、規模が異なっても波が似ているケースが多かったという。井出教授は「地震発生から数秒で発表される緊急地震速報では規模を示すことは原理的にできない。緊急地震速報は1回だけでなく、逐次的に情報を出すシステムに改める必要がある」と話しているという(⇒原理的には正しいであろう。しかし、時間的制約もあり、投資とその効果による判断になるであろう)。井出教授は2004年からの15年間に北海道から関東までの太平洋プレートが日本列島の下に沈み込んでいる地域で起きた地震について、地震の規模を示すマグニチュード(M)が4.5以上の地震と、M2以上4未満の地震を抽出した。その上で、同じ場所で起きた規模の異なる地震に関し、地震観測網のデータを使って地震発生から0.2秒間の地震波を比較したという。その結果、波の始まり方がよく似ている地震が多数見つかった。プレート同士がずれるタイプの地震では、約2割で始まり方が全く同じだったという。⇒この問題は地震学では昔から議論されてきたものであり、大塚教授の碁石モデルなどが有名である(これは今回の研究と同様な考えではないか)。地震の始まりは岩石破壊(同様な物理現象)の始まりであり、同じような波形が生じるのは理解しやすい。しかし、その破壊が停止するのは、進行する地震波の応力的境界条件に関わるものではないか。したがって、地震規模は境界条件(地質構造境界あるいは応力状態)によるもので、地震波自身は規模は(いつ止まるかを)知らず、外的条件である境界条件によって止められ、規模が決まるのではないか。おそらく。この問題の議論が再開される可能性があるが、地震学者に任せよう。
『むかわ竜⇒カムイサウルスと命名 北海道大など 新種と認定』 毎日新聞9月6日付朝刊はこう報じている。 北海道むかわ町で発掘された国内最大の恐竜の全身化石について、北海道大などの研究チームが5日(日本時間6日)新種恐竜と突き止め、学名を「カムイサウルス・ジャポニクス」と付けたとする論文を英科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」に発表したという。この恐竜は、見つかった自治体名にちなみ「むかわ竜」と呼ばれてきた。6日は北海道胆振東部地震からちょうど1年。震度6強の揺れに見舞われたむかわ町の竹中喜之町長は「運命的なものを感じる。カムイサウルスが現代によみがえり、地震でも無傷だった。復興を目指すむかわ町も、未来へ向けて新しい物語を描いていきたい」と話したという。カムイサウルスは白亜紀後期(約7200万年前)の地層から見つかり、頭から尾までほぼ全身の骨が確認されたものである。体長約8㍍、体重4~5.3㌧と推定され、大型恐竜としてここまで骨がそろった恐竜化石は国内初という。「カムイ」はアイヌ語で「神」を意味する。化石を分析した小林快次(よしつぐ)北海道大教授は「恐竜の学名には地域名をつけることが多いが、土地の特性を生かしつつ、この恐竜化石は日本を代表するものという思いを込めて名付けた」と説明している。カムイサウルスは草食恐竜の仲間で、背骨の上にのびる突起が前に傾いていること、頭骨にも複数の固有の特徴があることなどから新種と判断されたという。海の地層から発掘され、海岸近くで生活していたとみられるという。小林教授は「カムイサウルス」は、日本の恐竜を世界レベルに引き上げた。むかわ町の皆さんに『おめでとう』と言いたい」と話しているという。⇒考古学がよく「地域を元気にする」と言われるが、「化石学」も同様のようである。ただ、「考古学」では正式に論文発表する前に、華々しくマスコミ発表することが多い(したがって誤報や恣意的解釈も少なくない)が、今回のように正式に学術誌に掲載されてから、一般に公表されるのが望ましい。自然科学ではごく普通のことである。「考古学者」は注意すべきだろう。
『人工衛星同士 あわや衝突 ESAとスペースX 高度変え回避』 毎日新聞9月5日付朝刊はこう報じている。 欧州宇宙機関(ESA)は3日、ESAの地球観測衛星が米宇宙企業スペースXの通信衛星と衝突する恐れが生じたため、高度変えて緊急回避させたと発表したという。スペースXの衛星は1万2000基で地球全域をカバーする計画の第1弾として、5月に打ち上げた60基のうちの1つ。他企業も衛星群による宇宙ビジネスを構想しており、宇宙が混雑して人の操作による回避が追い付かなる恐れがあるという。ESAは「人工知能(AI)技術などを使って自動で回避させる新たな仕組みが必要だ」としている。ESAは8月下旬、9月2日に衝突する可能性を把握したという。連絡を受けたスペースXは衝突の可能性が低いとして対応しなかった。その後、衝突確率はESAの基準を超える1000分の1まで上昇し、ESAは2日、地上からの指令で衛星のエンジンを噴射して高度を上げ、衝突を回避させたという。スペースXは「社内システムの問題で確率が高まったのを担当者が把握できなかった。調査して、改善する」としているという。スペースXの衛星群は「スターリンク」と呼ばれ、高速インターネット通信を提供するのが目的。国際天文学連合(IAU)IAUは6月、衛星の反射光などが天文観測を妨げると懸念する声明を発表しているという。今後衛星の数がさらに増えると思われるが、衛星同士の衝突の確率は高まるだろう。国際的な機関が何らかの整理をしなければならないだろう。宇宙には、おそらく無数の衛星があり、なかには秘密裡に打ち上げられた衛星もあろう。それらが、監視機構もなく、自由に飛んでいるとすると、末恐ろしいことになる場合もあるのではないか。
『火星の衛星 成り立ちに迫る JAXAの探査計画MMX』 毎日新聞9月5日付朝刊はこう報じている。 小惑星探査機「はやぶさ2」に続き、小天体の採取物質を地球へ持ち帰る宇宙航空研究開発機構(JAXA)の計画が進んでいるという。次の目的地は、人類が本格的に探査したことのない、火星の衛星だという。5年間にわたる世界初のミッションで、衛星の成り立ちに迫るという。日本の国力からすれば、宇宙探査でも、No.1を狙うより、Only1を狙うほうが賢明といえるだろう。
『超大型望遠鏡 視界不良 ハワイ先住民 聖地での建設に反発 大西洋に代替検討』 毎日新聞9月4日付朝刊はこう報じている。 日本など5カ国が米ハワイ島で計画する超大型望遠鏡「TMT」=想像図・TMT国際天文台提供(記事中に掲載)=の建設が難航している。予定地のマウナケア山頂は先住民の聖地で、建設はこれまでも反対運動や訴訟により中断してきた。チームは引き続きハワイでの建設を目指す一方、大西洋の島に代替用地も確保する方向という。望遠鏡の行方は不透明なままだという。⇒当該地は観測に最高と言われているが、一方、同時に先住民にとって「生命の起源の場」にもなっている。双方とも最高レベルの要望内容となっており、調整は難しそうだ。建設側は、「聖地」で受け入れてもらうためには、最大限の努力が必要だろう。大西洋での代替地(カナリア諸島のラパルマ島)は標高2000㍍と低く、大気が濃く、宇宙からの光がゆがみ、高精度の観測が難しくなるという。建設側(科学者側)は最大限の努力を引き続き続けざるを得ないが、科学的情熱だけでは理解を得るのは難しいのではないか。いずれにしても、双方が納得できる進展を期待したい。
『ヒヤリ はやぶさ2 異常検知 2日後、通常モードに』 毎日新聞9月4日付朝刊はこう報じている。 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は3日、探査機「はやぶさ2」が先月29日に機器の異常を検知して「安全モード」が作動し、通信など最小限の機能しか働かない状態になったことを明らかにしたという。このため探査中の小惑星リュウグウから一時約150㌔離れたが、2日後に通常モードに復帰して上空20㌔の定位置に戻る作業を行っているという。JAXAによると、帰還に向けバックアップの姿勢制御装置の動作試験を行ったところ、消費電力が異常に大きくなった。安全確保のため機器の作動を最小限にする安全モードとなり、衝突を防ぐために小惑星から離れたとみられるという。通信で通常モードに復帰させるまで原因がわからず、緊張が走ったという(⇒極めて高度な緊張ではなかったか)。はやぶさ2は小型ロボットの投下に向け5日に球状の目印を落下させる予定だったが、6日以降に延期するという。今後の探査に大きな影響はないという。⇒これまで、幾多の困難を克服し、科学観測も成功してきた。しかし、はやぶさ2が地球に帰還しないと、岩石試料は入手できない。ミッション成功に向けて、最大限の注意を払ってほしい。⇒野球でもよく言われることだが、ゲタを履くまでわからない。チームには緊張が続くが頑張ってほしい。
『スパコン「京」運用終了 南海トラフ被害予測などで成果 「富岳」で次の頂に 単純計算速度争わず 利用の裾野 拡大へ』 毎日新聞9月3日付朝刊はこう報じている。 理化学研究所のスーパーコンピューター「京(けい)」が8月で運用を終えたという。2012年9月に本格運用を開始して以来、世界トップクラスの性能を誇り、従来は時間がかかりすぎて不可能だったシミュレーションを実現するなど研究の進展に貢献した。21年をめどに稼働する後継機「富岳」は、理研と富士通が開発を進めるという。「富岳」は計算性能では「京」の100倍を持つ予定という。コンピュータの性能を比較するとき①世界的に最も注目されるは単純計算の速度を競う「トップ500」と②ビッグデータ解析で重要になる複雑な計算の速度を競う「グラフ500」があるが、後継機「富岳」は②を狙うようだ。⇒米国・中国は依然①を狙っているようだが、日本は②を狙うようだ。資金もマンパワーもある米中に①を任せ、「富岳」では産業利用の拡大がカギになる。日本の国情では、「No.1」を目指すより「Only1」を目指すほうがより懸命な選択だろう。10年後には結果が出るだろうが、迷わず、選択した方向を目指してほしいものである。
『米国の周回基地 日本開発参加へ 月面探査チャンス逃さぬ』 毎日新聞9月2日付夕刊はこう報じている。宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、米国が月の周回軌道に建設する有人宇宙ステーション「ゲートウェイ」に使われる生命維持にかかわる機器や、物資補給船の技術開発に乗り出すという。文部科学省が来年度の概算要求に開発費を計上した。日本の独自技術で貢献することで、将来にわたる月面探査の機会を確保する狙いがあるという。米国は2024年に宇宙飛行士を月面着陸させる「アルテミス計画」を進めており、着陸の拠点として24年までに初期型のゲートウェーを組み立てる。各国に参加を呼び掛けており、日本も政府として年内に参加表明する方針だという。JAXAが開発に乗り出すのは、機械から出る熱などを冷やして船内の温度を調整する装置や、酸素や窒素を貯蔵する高圧タンクなど。いずれの技術も日本が国際宇宙ステーション(ISS)で実績があり、強みを生かす。開発した機器は、米航空宇宙局(NASA)に居住棟を納入する米航空機会社への提供を想定しているという。文科省は来年度予算に11億6000万円を要求したという。また、ISSへの補給船としてJAXAが開発中の「こうのとり」後継機を、ゲートウェーにも対応できるようにするという。ISSへのドッキングには宇宙飛行士がロボットアームを操作する必要があるが、ゲートウェーにアームはなく、無人になる期間もある。このため自動ドッキングの技術を備えることにしたという。後継機の開発費約108億円も概算要求に盛り込んでいるという。政府の宇宙政策委員会の葛西敬之委員長は「科学技術、産業技術、安全保障の点から見て、ゲートウェー計画に日本が参加しない選択肢は無い。日本がどの分野でどれくらい貢献するのか、今後詰めていく必要がある」と話しているという。⇒米国が各国に呼び掛けているのは、予算規模が膨大であり、個々の開発技術も多岐にわたっており、国際的に分業する必要があるとの判断であろう。そのような中で、日本が得意分野で大きな貢献することを期待したい。
『咲かせて咲かせて』毎日新聞9月2日付夕刊はこう報じている。 千葉県富津市の観光施設「マザー牧場」で焼く2万5000株のペチュニア「桃色吐息」がピンクの花を咲かせている(カラー写真掲載)。今年は長雨が続いた影響で生育に遅れが見られたが、8月中旬から開化のピークを迎えたという。9月中旬まで楽しめるという。千葉大学と園芸家の杉井明美さんが共同で品種改良し、濃いピンクが特徴の「桃色吐息」が生まれたという。広報の石井愛海さんは「鮮やかな桃色を見て思わず息が漏れるような花を作りたいという思いから誕生したと聞いている。花のじゅうたんを楽しんでほしい」と話したという。⇒一面に広がる濃いピンクは素晴らしいじゅうたんそのもの。
『大輪 惜しむ夏 秋田「大曲の花火」』 毎日新聞9月1日付朝刊は夜空に花開く大輪の花火のカラー写真とともにこう報じている。 東北の晩夏の風物詩「全国花火競技大会」(大曲の花火)が8月31日、秋田県大仙市の雄物川河川敷で開かれた。全国から27業者が参加し、約1万8000発の花火が夜空を彩ったっという(部屋の電気を消し、テレビのライブ中継をみた)。93回目となる今回は「平成凛々」がテーマ。今年も勢いのある大会に、との思いが込められたという。ミュージカル方式となった大会提供花火では音楽やセリフと共に花火が打ち上げられた。⇒さすがに「全国」と銘打つだけに、テレビからでもその素晴らしさが感じられた。ただ、近場での音が明瞭に感じられなかったのは残念だったが、致し方ない。来年には現地で見たいものである。本大会は93回という。継続は力なりを感じる。伝統を守るだけでなく、多くの新しい試みもされているようだ。「温故知新」が継続する力か。
『温暖化 波の高さに影響 京大など研究 4℃上昇で海岸線の5割』 毎日新聞8月31日付朝刊はこう報じている。 現在のペースで地球の温暖化が進むと、波の高さや向きなどに影響が出る海岸線は世界の5割以上に上るとの予測を、京都大などの国際研究チームが英科学誌ネイチャー・クライメート・チェンジに発表したという。日本は現在より波がやや穏やかになるが、砂浜などの沿岸の地形が変わったり、海水が混ざりにくくなって生態系に影響が出たりする可能性があるという。波は会場の風で生じるため、気候変動によって風の吹き方が変わると影響を受ける。チームは温室効果ガス濃度が上昇し、気温が上がって気候が変わった場合の波の変化を分析。その結果、世界の平均気温を1986~2005年平均と比べ約2℃上昇にとどめれば、波高や周期などは現在と変わらなかったという。しかし、今のペースで温暖化が進行し約4℃上昇すると、世界の海岸線の52%で波の特徴が変わったという。日本の海岸は平均的に、波高が約1割減少すると予測されたという。波が穏やかになれば船は着眼しやすくなり、港湾の稼働率が上がるメリットを期待できるという。半面、生態系が変わることで漁業資源への影響も懸念されるという。チームの森信人京都大防災研究所教授は「災害につながるような高波や高潮が温暖化でどう変わるかも分析して、沿岸域の災害被害軽減策につなげていく必要がある」と話しているという。⇒温暖化の海の波に与える影響は複雑のようだ。しかし、いずれにしても、今後の気温上昇量を2℃以内に抑えることが必要であることには変わりがないようだ。次期COPでも、2℃以内、さらに1.5℃以内を世界目標として徹底すべきだろう。
『九州大雨 病院孤立続く あすまで警戒必要 死者3人に』 毎日新聞8月29日付夕刊はこう報じている。記録的な大雨に見舞われている九州北部は29日も各地で断続的に雨が降ったという。佐賀県では同日朝、武雄市で浸水した民家から90代の女性が遺体で見つかったという。一連の大雨では佐賀、福岡両県で3人が死亡、意識不明が1人、行方不明が1人となったという。佐賀県の大町町の順天堂病院では(⇒病院建物の周辺が冠水しており、孤島のようになっている)、患者ら215人の救助ができず、孤立状態が続いているという。九州北部では、30日朝にかけて非常に激しい雨が降る見込みで、気象庁は引き続き厳重な警戒を呼び掛けているという。⇒近年異常な降雨による激甚水害が発生しているが、今回の場合、短時間に降る雨量の大きさだけでなく、降雨の期間が長く続くことも大きな特徴のようだ。簡単に地球温暖化と結び付けられないが、温暖化がある場合とない場合、このような特異な雨の降り方の発生する確率を求めれば、このような雨の降り方は、温暖化がなければ、極めて発生確率が低いことを証明することができるだろう。
『温暖化防止「いま行動を」16歳グレタさん ヨットでNY到着 飛行機拒否 気候変動サミットで訴えへ』 毎日新聞8月29日付夕刊はこう報じている。 国連本部で開かれる気候行動サミットに出席するため、ヨットで大西洋を横断していたスウェーデンの環境活動家、グレタ・トゥーンベリさん(16)が28日、約6900㌔の航海を終え、米ニューヨークの港に到着したという。記者会見したグレタさんは「(温暖化防止は)国境や大陸を超えた闘い。これ以上待つのはやめて、いま行動しよう」と訴えたという。グレタさんは温室効果ガス排出量の大きい飛行機に乗らないとして、太陽光パネルと水中タービン発電機が付いたレース用ヨット「マリツィア2号」で今月14日に英南部を出発した。2週間に及ぶ船旅に「地面がまだ揺れている」と苦笑いしたが「(ヨット生活は)驚くほど良かった。一度も船酔いはしなかった」と振り返ったという。グレタさんは9月下旬の気候行動サミットに出席後、12月に南米チリで開かれる第25回国連気候変動枠組条約締約国会議(COP25)に参加するという。グレタさんは二つの会議は「転換点になるべきだ」と指摘。「この問題をこれ以上無視することができないよう、多くの人々と一緒にやれることをやっていく」と述べたという。チリには列車やバス、船での移動を考えているという。また、「パリ協定」からの離脱を決めるなど温暖化対策を疑問視するトランプ大統領については「科学に耳を傾けてほしい。この問題がいかに大きな危機かということを人々に認識してもらうため、関心を高めることに集中したい」と語ったという。⇒大変な女性が出現したものだ。発言内容も、急進的でなく、過激でもなく、しっかりしたもので、堂々としている。これで世界が変わらなければ、神がいないことになってしまう恐れがある。各人が、温暖化防止でやれることをやっていくべきだろう。地熱発電を目指す人々は、そのためにできることを改めて考えるべきだろう。グレタさんが、「気候行動サミット」および「COP25」という二つの会議で注目を浴び、地球温暖化防止の世界的動きに変化が出てくることを心から期待したい。世界のマスコミが、単に一時的にセンセーショナルに報道するのではなく、長期的観点から、たゆまず、地球温暖化防止情報を発信し続けることが必要だろう。
『九州北部大雨 2人死亡 87万人一時避難指示』 毎日新聞8月29日付朝刊はこう報じている。昨日までの新聞報道に付け加えるような新たな事実・被害などはないようである。その後、雨は弱まったが、⇒本日29日朝のテレビの天気予報では、今日さらに明日も、また九州北部に線状降水帯が発達するようである。すでに地面は十分水を含んでいる。今後の雨量がそれほど多くなくても、水を含んだ地層は、地滑り・山崩れなどが発生する可能性がある。地元の方々には、引き続き、十分な警戒をして欲しい。
『九州北部 大雨特別警報 1人死亡、2人重体 61万人避難指示』 毎日新聞8月28日付夕刊はこう報じている。前線の影響で大気の状態が非常に不安定となり、九州北部は28日、記録的な大雨になった。気象庁は28日午前5時50分、佐賀、福岡、長崎県に大雨特別警報を発表した。 大雨特別警報は最も警戒が必要な「警戒レベル5」に相当する。土砂災害や洪水が発生している可能性が極めて高いとして、気象庁は命を守る最善の行動を取るよう呼びかけている。 佐賀県武雄市武雄町では28日午前5時15分ごろ、武雄川近くの市道で車が水に流されたと110番があった。県警武雄署によると、近くの水田で軽乗用車を発見。車内から男性が救助され、心肺停止の状態で病院に搬送されたが死亡が確認されたという。市道は当時、大雨で冠水していたという。 福岡県八女市立花町山崎では28日午前8時10分ごろ、「男性が車に閉じ込められた状態で水路に流されている」と119番があった。県警八女署などによると、別の若い男性が救助に向かい、運転席から70代とみられる男性を社外に出したが途中で溺れ、現場近くで心肺停止の状態で見つかった。若い男性は無事だった。佐賀市水ケ江でも28日午前9時25分ごろ、「水路に車が落ちた」と通報があった。県警佐賀南署によると、運転席から60~70代とみられる女性が救出されたが、心肺停止の状態という。 佐賀県の山口祥義知事は28日、陸上自衛隊に災害派遣要請したという。佐賀市中心部は広範囲にわたって冠水。武雄市役所は28日窓口業務を停止した。佐賀県内の伊万里市を流れる松浦川と、小城市や多久市を流れる牛津川では一時氾濫が確認された。大雨特別警報が出た福岡、佐賀、長崎の3県では28日午前10時現在でで、計約25万世帯、計約61万人に避難指示が出たという。佐賀市は市内全域の10万768世帯23万2646人に、武雄市も市内全域の1万9217世帯4万8973人に避難指示を出したという。気象庁によると、28日未明から九州北部で積乱雲が次々と発生し大雨をもたらす「線状降水帯」が発生した。26日午前0時の降り始めから28日午前10時まで(58時間)の雨量は、長崎県平戸市509㍉、佐賀市452㍉、福岡県久留米市392.5㍉など。猛烈な雨は28日昼過ぎから夕方まで続く可能性があるという。29日正午までの24時間の予想雨量は、佐賀、福岡、長崎県200㍉、大分県150㍉、熊本県120㍉、山口県100㍉。気象庁は28日午前8時に金融記者会見を開き、梶原靖司予報課長は「川や崖から少しでも離れた頑丈な建物の上層階に避難するなど安全を確保することが重要だ」と呼びかけたという。⇒雨のピークを越えたとはいえ、まだ、雨は止んでおらず、引き続き河川の増水などに警戒する必要があろう。 
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