『生成AI 可能性も課題も チャットGPT開発企業CEO慶大生と対話』 毎日新聞6月13日付朝刊はこう報じている。対話型の人工知能(AI)を開発した米新興企業オープンAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)が12日、慶応大三田キャンパス(東京都港区)を訪れ、学生らの質問に答えた。チャットGPTなど生成AIがもたらす未来について「一部の仕事はなくなるだろうし、皆がより良い生活ができるようになる。それは同時に起こり得る」との見方を示した。対話集会は約1時間で、学生や教職員ら約800人が会場に参加。アルトマン氏が代表を務めた起業家養成プログラムの日本イベントに、慶應義塾が協力したのがきっかけで実現した。生成AIは業務の効率化が期待できる一方、膨大なデータをAIが学習するため、個人情報の漏洩や著作権侵害などの懸念も指摘されている。これについてアルトマン氏は「強力なツールには大きな可能性もあれば、間違いなく大きな課題もある」と話した。参加者からは「生成AIに問題が起きた場合の自身の責任についてどう考えるか?」との質問もあり、「私たちが間違いを犯したら責任は感じるし、他の人が我々より先にしたとしても責任を感じる」と答えた。その上で、「より安全な道に進むことに貢献してきたと思うが、まだ、様々な努力が必要だ。世界のリーダーと、どのような取り決めが必要かを議論している」と語った。集会の最後には、学生に対し「あなたたちは非常に幸運な世代だ。(あらたな)技術をどのように使うか分からないと心配しなくていい。とにかくなじんでください」と呼び掛けた。慶応大総合政策学部4年の森本翔太さん(21)は「この時代、この年齢だからこそその価値を生かすのが大事だと感じた。技術になじみ、学びながら未来を創ること考えていけたら」と話した。小生(当研所代表江原幸雄)はまだチャットGTPを使ったことはないが、便利さ・面白さを感じている。もちろん課題も感じている。高校1年生でも既に学校からソフトを貸与されて使用し、便利さと不安感を感じているようである。爆発的に拡大する前に、有用な使用法が広く流布されるべきだろう。