地熱情報研究所

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2020年9月29日 当研究所では2012年5月8日以降、所内で1m深地温の継続観測を開始以来、本年2020年9月26日以降本日9月29日まで、連続で、過去8年で最低地温を記録している。ここ数日例年に比べ日射による地中への熱の流入が減少し、地中から地表面を通って大気中に流出する熱量が増加していることになる。これは、長期的に見て、1つの重要な現象であろう。
2020年9月26日 当研究所で継続観測中の1m深地温であるが、9月21日以降急速に低下している。日射による地表面から流入する熱量が減少し、一方、地表面から流出する熱量が急速に大きくなっていることを示している。9月19日以降の地温変化を示すと、19日24.21℃、20日24.19℃(前日より-0.02℃)、21日24.02℃(前日より-0.03℃)、22日23.79℃(前日より-0.23℃)、23日23.58℃(前日より-0.21℃)、24日23.40℃(前日より-0.18℃)、25日23.10℃(前日より-0.30℃)、そして本日26日22.79℃(-0.31℃)。
2020年9月23日 当研究所で継続観測中の1m深地温であるが、9月1日に今夏のピーク26.37℃を記録した後、減率は数日間隔で変化はするが一貫して低下モードとなっている。9月1日から本日23日までの平均地温減率は-2.79℃/22日=-0.13℃/日である。秋分の日も過ぎ、低下モードは続くだろう。
2020年9月17日 当研究所で継続中の1m深地温観測であるが、確実に低下モードに入っている。9月15日24.82℃、16日24.59℃、本日17日24.42℃と低下している。
『エンジニアリング協会主催の「2020年度 地熱発電・熱水活用研究会(ウェビナー)」(15:30~17:30)』に在宅参加した。講演は2つあった。1つ目は「山葵沢地熱発電所(出力46199kW)の開発について」(電源開発(株)火力エネリギー部 地熱技術室 中西繁隆氏)、2つ目は「地域コミュニティと共同で進める地熱発電」((株)地熱開発 代表取締役社長 大野友史氏)であった。両講演内容は対照的で1つ目は、地下調査も含めた、ダブルフラッシュ型大規模地熱発電の開発で、発電開始以降安定な発電を続けているようであったが、当初4万2000kW50年安定発電の見込みであるようであるが、このような長期の評価は原理的に困難で、今後の適切なモニタリングとモデリングの併用が必要でああろう。 2つ目は、既成温泉井戸を利用した小規模バイナリー発電で地域との共同事業を重要な視点とする、総合エンジニアリングで、リスクを減らし、地域・発電事業者とも共生できる事業を展開するというものであった。成功事例も複数あり、現在の所もくろみ通り進んでいるようだ。今後、中・大規模も視野に入れているようで、地下リスク評価も取り入れていくということであったが、地熱発電が量的にも社会的に貢献するためには、初期段階での資源量評価技術は地熱発電開発では忘れることはできないだろう。⇒自宅でのウェビナー参加は集中ができ、理解が深まるが、会場と遠隔が同時開催することになると、質疑応答が会場優先となりがちで、工夫を要すると思われる。会場参加者はそれなりのコストを払って参加しているわけで、優遇されるのは分かるが、講演後まずウェビナー参加者の質疑に一定時間をとる必要があるのではないか。その後、会場からの質疑に入るのが望ましいと思われる。 よいのではないか。
2020年9月9日 当研究所で継続観測を行っている1m深地温であるが、9月6日以降、高い気温(猛暑日に近い)の日もあるが、確実に低下傾向を続けているようだ。9月5日25.76℃、6日25.76℃、7日25.73℃、8日25.58℃、9日25.43℃。表層土壌1m厚の熱的バッファーは大きいようだ。地中から地表に向かって流出する熱量は増加を続けている。
2020年9月5日 当研究所で継続観測中の1m深地温であるが、昨日までの数日間は低下モードにあったが、昨日猛暑日が予想されたため、本日の地温が上昇するかもしれないと思ったが、低下率が少し下がったが、上昇はせず低下モードは継続した。土壌の通常の熱拡散率を想定すると、気温のピークと1m深地温のピークは1日以上遅れることが予想されるが、昨日の猛暑日(日射量増大)のはっきりした影響は明日以降に見える可能性が高い。注目しよう。
2020年9月4日 当研究所で継続観測中の1m深地温であるが、9月1日をピークに低下モードに入ったようだ。8月31日26.27℃、9月1日26.37℃、2日26.25℃、3日26.00℃、そして本日4日25.83℃となっている。これまで地表面から地中へ流入する熱量が勝っていたが、それ以降、地中から大気中に流出する熱量が勝ってきた。1m深地温から見た季節(気候)の変化が見られ興味深い。
2020年8月28日 継続観測中の1m深地温であるが、ここ数日微小な変動が続いているが(8月25日26.05℃、26日25.97℃、27日25.99℃、本日28日26.03℃)、1m深レベルでは熱の流入ベクトルと熱の流出ベクトルが日ごとに変わっているようだ。
2020年8月27日 当研究所で継続観測中の1m深地温は昨日より若干上がった(昨日8月26日25.97℃、本日27日25.99℃)。昨日、最寄りの気象庁観測点所沢では、前日25日より、26日は、日平均気温、日最高気温、日最低気温ともに上昇している。地中への流入熱量が、地表面からの流出熱量に比べて上回ったことになる。
『台風接近 年1.2個増』 毎日新聞8月26日付朝刊はこう報じている。 日本の太平洋側に接近する台風が過去40年で増加しており、東京では1シーズンあたり1.2個増えていたと、気象庁気象研究所が分析結果を25日発表したという。接近する台風はより強くなった上、移動速度は遅くなったという。気象研によると、台風は1981年~2010年で年平均25.6個発生し、うち平均11.4個は日本の気象台などから300㌔以内に中心が近づいているという。1980~2019年の観測データを統計的に処理したところ、19年までの後半20年間に比べ1.5倍だったという。これを増加率で分析し直すと、40年間で1.2個増えたことになるという。勢力が強い中心気圧980hPa未満の台風に絞ると、後半20年間の東京への接近数は前半の2.5倍で、ほぼ同じ強さの台風の移動速度は、前半に比べ後半20年間では36%遅くなっていたという。これにより、暴風雨などの影響を受ける時間が長くなっていたという。台風の接近数は、東京以外の太平洋側の地域でも同様に増加傾向であったという。台風のルートは、太平洋高気圧の位置に大きく影響を受けるが、19年までの20年間に以前より西へ約500㌔、北へ約300㌔張り出しが強くなっており、台風のルートをより日本の太平洋近くに押し上げていたという。気象研の山口宗彦主任研究官は太平洋高気圧の張り出しについて「地球温暖化に加え、ラニーニャやエルニーニョなど海面水温が周期的に変動する『気候の内部変動が影響している』」と話している。⇒従来のシミュレーション研究では、温暖化が進行すると台風の規模は大きくなるが、発生個数はあまり年化がないような結果が得られていたと思うが、今回の結果は、それとはやや違うデータである。今回の解析結果は、観測により得られたものであり、従来の予測が誤っている可能性がなくもない。従来の予測をもう一度検証する必要があるのではないか。⇒なお、当研究所(埼玉県狭山市では)は2012年5月8日以降1m深地温の観測を継続しており、最寄りの気象庁観測点所沢(狭山の約5㌔南)の年平均気温も比較検討しているが、1970年以降2010年ごろまでは平均気温は増加傾向にあり、地球温暖化の影響がみられるが、2010年~20年ごろは、増加傾向は見られずむしろ2,3年で変動しながらも、ほぼ一定の関係が見られ、最近10年間は必ずしも地球温暖化の影響が明瞭ではない。気候変動の議論は、長期的かつ総合的に行う必要があると思われる。
『全国新たに716人』 毎日新聞8月26日付朝刊はこう報じている。 新型コロナウィルスの感染者は25日、全国で新たに716人が確認され、4日連続で1000人を下回った。クルーズ船の乗客乗員らを合わせた国内の感染者は6万4633人。死者は神奈川県と大阪府で各3人亡くなるなど、14人増えて1230人となったという(死亡率1.90%)。東京都では182人の感染が確認され、2日連続で1日当たりの感染者が200人を下回った。大阪府では、新たに119人の感染が確認された。陽性率は4.6%、死者は3人増え、計134人。重症者は計72人となり、過去最多だった16日に並んだという。⇒感染拡大を示す各種の指標は小さくなりつつあるようだ。このまま収束に向かってほしいが、気が緩むと、反転の傾向が出るかもしれない。引き続き注意を続ける必要があろう。
2020年8月26日 当研究所で継続観測中の1m深地温は前日に引き続き低下した(8月24日26.15℃、25日26.05℃、本日26日25.97℃)。低下モードに入ったか。今後変動はあろうが季節は秋から冬に向かっていく。体感でも、ここ数日、朝夕涼しくなってきた。
2020年8月25日 本研究所で継続観測中の1m深地温であるが、夏に向かって上昇モードが続いていた。しかし、ここ数日地温上昇率が小さくなり、各種気温(日平均、日最高、日最低)も下がり気味であったが、本日の地温は昨日より明瞭に下がり26.05℃となった。ちなみに昨日は26.15℃であった。なお、昨年の年最高地温は8月14日で、26.06℃であった。ことしは年最高地温の時期はやや遅かったが、昨年と年最高地温はほぼ同じだったことになる。
2020年8月24日 当研究所で継続観測中の1m深地温であるが、依然上昇モードにあるが、上昇率が下がってきている(20日25.78℃、21日25.90℃、22日26.01℃、23日26.12℃、24日26.15℃。地表面から地中への流入熱量が減少してきている。それを反映するように、最近の日最高気温(8月21日36.9℃、22日36.0℃、23日31.9℃)、日平均気温(21日29.3℃、22日28.3℃、23日25.9℃)、日最低気温(21日24.7℃、22日23.6℃、23日23.3℃)も下がりつつあるようだ。季節(気候)の変わり目に入っていると言えよう。
2020年8月22日 当研究所で継続観測中の1m深地温であるが、依然上昇モードにあるが温度上昇率はやや低下気味。日最高気温は猛暑日の35℃前後が続いているが日平均気温や日最低気温は低下気味。季節・気候は地温・気温から見ると少しずつ変わりつつあるようだ。
2020年8月20日 当研究所で連続観測中の1m深地温(17日25.28℃、18日25.51℃、19日25.62,本日20日25.78℃)は依然上昇を続けているが、気象庁最寄りの観測点所沢の日平均気温(17日29.3℃、18日29.6℃、19日28.5℃)、日最高気温(17日35.5℃、18日35.1℃、20日35.2℃)、日最低気温(17日26.1℃、18日25.7℃、19日24.8℃)は変化モードが変わって来ている。気温・地温から見た季節の変わり目か。
2020年8月18日 当研究所で連続観測中の1m深地温であるが、ここ数日連続で猛暑日となって、地温も急上昇気味である。8月13日24.83℃、14日24.91℃、15日24.98℃、16日25.07℃、17日25.28℃、そして本日18日25.51℃。数日前までは地温上昇率の上昇率が低かったが、ここ2、3日急激に上昇しているようだ。
2020年8月15日  当研究所で継続中の1m深地温であるが、上昇中であるが、上昇率がやや鈍ってきたようだ。最暑期を過ぎたか。8月12日24.49℃、13日24.83℃(前日より0.34℃上昇)、14日24.91℃(前日より0.08℃上昇)、そして本日15日24.98℃(前日より0.07℃上昇)。
2020年8月12日 当研究所(埼玉県狭山市)で連続観測中の1m深地温であるが、梅雨明け後、上昇を続け、本日12日今季最高地温となった(24.49℃)。なお、最寄りの気象庁観測点所沢では昨日11日の最高気温は38.3℃の猛暑日となり、日平均気温31.2℃であった。群馬県伊勢崎市と桐生市は、今季最高気温の40.5℃を記録したようだ。
2020年8月8日 当研究所で継続観測中の1m深地温であるが、梅雨明け以降、地温は上昇を続けている。8月1日22.58℃、2日22.60℃、3日22.70℃、4日22.83℃、5日22.99℃、6日23.21℃、7日24.48℃、そして本日8日23.70℃。地温上昇率も増加傾向にある。なお、昨日、最寄り気象庁観測点所沢の最高気温は35.1℃と今季初の猛暑日を示した。真夏である。
2020年8月7日 GERD主催の2020年度第1回地熱研究会ライブイベント(13:00~15:30)にオンライン参加した。オンライン会議参加は初めてであったが、事前の事務局の指示も的確で特に問題はなかった。2つの講演がなされた。1)「地熱発電所におけるシリカスケールの化学」九州大学名誉教授 西技技術顧問 横山拓史氏、2)「地熱発電システムにおける運転等の管理高度化に関わる技術開発」早稲田大学スマート社会技術研究機構 動力エネルギーシステム研究所 次席研究員 吉田 彬氏。1)の内容は大方理解できた。スケールの形成メカニズムの実験的・理論的研究の結果が詳しく紹介されたが、いわゆるスケール問題が解決されたわけではなく、横山先生は、現在は、事前にシリカを除く研究に邁進しているようだ。2)は地熱発電運転中のプラント故障の事前診断(予知)に関する技術的手法についてであった。AI, Machine Learning, Deep Neural Network, Deep Learning に関する説明の概要は理解できたが、実際の適用は専門家に任せるより仕方がないようだ。しかしながら、予測の精度を上げるためには、故障事例が多数例あることが大事だが、実際には故障例は多くなく、ここが問題のようだ。したがって、現状では、D.L.にすべて任せるのではなく 現場の運転員の知識・経験を入れて (人間が介在して)予測するのがよさそうだ。今回は会場出席者(15人程度)とオンライン参加者(50人以上)の二通りがあったので、会場出席者の質問が優先され(当然か)、それで時間が使われ、オンライン参加者用の質問カード送付も用意されていたが、その時間は残念ながら取れなかった。これらは、次第に改善されるだろうが、全員出席方式に劣らないようにするには、まだまだ経験が必要なようだ。    
2020年8月5日 当研究所では1m深地温を継続観測中であるが、8月1日の梅雨明け宣言以降、夏空が続き、日射による熱量の地中への流入が増加し、地温は完全な上昇モードに入ったようだ。8月1日22.58℃、2日22.60℃、3日22.70℃、4日22.83℃、5日22.99℃。日上昇率も上昇しているようだ。
『東北の南部と北陸梅雨明け』 毎日新聞8月3日付朝刊はこう報じている。 気象庁は2日、北陸地方と東北南部が梅雨明けしたと見られると発表した。平年と比べると、北陸地方は9日、東北南部は8日遅い。梅雨が明けてよかったが、今後、コロナ禍の熱射病罹患に注意が必要である。
『全国5日連続1000人超 東京は292人感染』 毎日新聞8月3日付朝刊はこう報じている。 新型コロナウィルスの感染者は2日、全国で新たに1331人が確認されたという。1日当たりの感染者が1000人を超えるのは5日連続。クルーズ船の乗客乗員らを合わせた国内の感染者は3万9909人となった。死者は確認されなかった。東京都では新たに292人の感染が判明。1日当たりの感染者数は4日ぶりに300人を下回ったが、感染者が多い状況が続いている。全体の約6割の179人が感染経路不明(⇒市中感染の拡大を示す)。30代以下の若年層が214人で、全体の7割以上を占めた(⇒この傾向はここ数日変わらない)。重症化リスクが高いとされる60歳以上は18人だった。重症者は前日と同じ15人。(⇒このほか)大阪府194人、愛知県160人、福岡県145人と都市部で100人を超える状況が続いている。昨日テレビで、家族が感染した、5人家族(夫婦・大人の子ども3人)の苦悩する家庭内対応が見られたが(1階3人と2階2人に分かれ、階段のビニールで1階と2階を隔離。母親が万全の装備で食事や汚物処理などを苦労しながらやっている。感染の2人は軽症で、今のところ、他の家族は感染していない。本来、この患者は病院あるいはホテル等に収容、隔離治療すべきだが、そのための病室・部屋がない。政府は第2波を認めたくないらしいが、この現状を直視すべきだ)。(⇒さらに)宮崎県(30人)、長崎県(23人)、三重県(12人)で過去最高を更新したという。⇒相変わらず感染拡大は止まらない。第2波が確実に到来しているのに、科学を重んぜず、精神力に頼る政府は戦前の陸軍指導部と全く同じ。なぜか、失敗を続ける対策を意固地に取り続ける。政府は誰のために政治をやっているのか。率直に言って疑問である。
『照ノ富士 復活V』 毎日新聞8月3日付朝刊一面はこう報じている。 大相撲7月場所千秋楽は2日、東京・両国国技館で行われ、元大関で東前頭17枚目(⇒東幕尻)の照ノ富士(28)=本名ガントルガ・ガンエルデネ、モンゴル出身、伊勢ケ浜部屋=が関脇・御嶽海を破って13勝2敗とし、関脇だった2015年夏場所以来、30年ぶり2回目の優勝を果たした。⇒「涙の優勝」と言えるだろう。大関まで登り、横綱を嘱望されたが、その後、ケガや内臓疾患を患い、序二段まで落ちる地獄を見たが精進の結果、見事な復活を果たしたと言えるだろう。元々相撲能(体格・運動神経・粘り)があったことが根底にはあるが、あきらめず、下から長期間かけて這い上がる精神力は並大抵ではないだろう。スポーツ(勝負ごと)の素晴らしい一面を見せてもらった。将棋界では若手の藤井7段が棋聖を獲得したが、今後も多くを期待されている。勝負ごとは、その分野の基本的能力と不屈の努力・精神・謙虚さがものを言うことを二人は如実に示している。まずは、照ノ富士そして藤井棋聖の今後を期待しよう。
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