2024年7月24日14:30~16:30 日本地熱協会 令和6年度 第2回情報連絡会(会場参加またはTeams によるオンライン参加ハイブリッド方式)に会場参加(千代田区内神田 ワイム会議室Room7A)した。プログラムは以下の通り。
(1)会員会社によるJOGMEC助成金利用地熱探査事業の紹介
出光興産(株)栗駒南麓地域 資源部地熱事業室 事業推進課課長平井誠氏
(2)地熱保険に関する取り組み 東京海上日動火災(株)本店営業第二部 中川礼次郎氏
(3)新規会員自社紹介
①(株)東京エネシス グリーンエネルギー事業本部 グリーン企画・営業部 グリーン企画グループ グループマネジャー 前原和彦氏
②(株)冨士ボーリング 代表取締役社長 満田信一氏
(4)運営委員会・専門部会報告 日本地熱協会 副運営委員長 上村宏之 事務局長 正面順久氏
(5)特別講演 「地熱をブレイクスルーために」 小説家 真山 仁氏 真山氏は日本の地熱が停滞している理由を、種々の実例をあげて、明確に述べた。たとえば、本来面白く、日本にとって非常に有用な「地熱発電」を若い人が自らSNS等を通じて自由にに楽しく、日本の社会に訴えていくことから、始めるのが良いのではとの提案があった。政治家或いは官僚ともかなり深く交わって議論されており、表には出さないが問題の核心をよく知っているようだ。なお、質疑の一環として、本研究所代表の江原が、関連して意見を表明した。日本の地熱発電の停滞の原因は環境省にあり、今の経産省と環境省のままの関係が続く限り、日本の地熱発電の停滞は続かざるを得ない。このまま何もしないと、やがて、日本の地熱発電事業は将来消滅しかねない。そうならないように、口だけの環境省も自らが現地で実際に汗をかき、(1000kW未満の中小規模発電所対象)、自らが望む、環境に最大限配慮した自然公園内の地熱発電所を建設することに取り組むか、それができなければ、環境省内の地熱発電に関する部分を分離し、新たな「資源・エネルギー・環境」省を作り、大規模(1000kW以上)を旧エネ庁関連部門が担当し、中小規模(1000kW未満)を旧環境省関連部門が担当し、新省のもとで国を挙げて、(大中小)新地熱発電所建設に邁進する体制とする。少なくともこの程度の省庁改革を行い日本政府の地熱関係者が一丸となり地熱開発を行う体制を整備するべきではないかとした。真山氏講演終了後、新たに1冊追加購入し、知人で地熱に関心のある関西在住の眼科医寄贈用と合わせて、サインしてもらった。一方、真山氏にとって、「マグマ」、「ブレイク」に続く「第三の地熱関連小説」執筆の動機になることも期待して)研究所代表の江原が書いた未来科学小説「九重火山2100年噴火予測と噴火回避」を真山氏に寄贈して読んでもらうことにした。どのような反応(ー∞~+∞)があるか楽しみだ。