地熱情報研究所

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 2022年7月13日(水)14:30~16:30 日本地熱協会 令和4年度第2回情報連絡会にオンライン参加(会場およびTeamsによるweb会議のハイブリッド形式)した。会員情報提供として2件あった。①国内外で検討されている様々な次世代地熱発電技術の現状整理(地熱技術開発株式会社 代表取締役社長 大里和己氏)、②かたつむり地熱発電所の調査・設備計画の概要(出光興産株式会社 資源部 地熱事業室長付 (兼)小安地熱株式会社 取締役(前代表取締役社長)後藤弘樹氏)。続いて「JGA10年の歩み」(日本地熱協会事務局長補佐:前事務局長)。最後に、井之脇隆一運営委員長から、運営委員会及び専門部会報告があった。

 2022年7月8日 16:00 ~17:30 JCI(気候変動イニシアティブ)による連続ウェビナー(第3回)にオンライン参加した。タイトルは「石炭火力発電フェーズアウトへの挑戦 日英の政策から考える」。わが国政府の石炭火力政策は腰が定まらず、なかなか進まないが、日本より石炭利用の歴史が長い英国において、石炭火力発電の廃止が着実に進んでいるが大きく二つの理由があるようだ。⇒石炭火力発電フェーズアウトに関する英国政府は、ぶれない強力な方針を作り、それを維持するとともに、旧石炭産業の産業転換に対する実に手厚い配慮が行われていることだ。旧い石炭産業をただ廃止するのではなく、人のレベルでも新たな産業に転換できるようきちんと見通して、支援していることだ。国が旧産業の内実をよく理解しながら、新しい産業に仕向けていることだ。日本政府は見習うことだ。特に印象に残ったことは、パネルに参加した一人の英国政府関係者は、日本と英国は多くの面で、昔から良い協力関係があり、この問題でも、今後両国が協力していきたいとの提案があったことだ。それこそが、両国が世界に貢献できる道だという。

 

 2022年6月29日 当研究所(埼玉県狭山市)で継続観測中の1m深地温であるが、6月19日以降上昇モードにあるが梅雨明け(6月27日)以降特に上昇率が大きくなっている。6月18日18.3℃、19日18.4℃、20日18.6℃、21日18.8℃、22日19.1℃、23日19.4℃、24日19.6℃、25日19.7℃、26日19.9℃、27日20.3℃、28日20.6℃、29日21.0℃。梅雨明け27日以降、1日当たりの上昇率は0.3~0.4℃/日であり、急上昇である。
 2022年6月20日 当研究所(埼玉県狭山市)で継続観測中の1m深地温であるが、梅雨に入って低下気味であったが、ここ3日ほど上昇傾向が見えてきた。6月16日18.61℃、17日18.4℃、18日18.3℃、19日18.4℃。そして本日20日18.6℃。
 2022年6月17日 当NPO地熱情報研究所もメッセージに賛同した、気候変動イニシアティヴ(JCI)によるメッセージ「今こそ再生可能エネルギーの導入加速を:エネルギー危機の中でも気候変動対策の強化を求める」に当欄6月7日付でも紹介したが、その後賛同者がさらに増え、本日6月17日現在、300団体に達した。5月31日時点よりの変化:賛同団体数300(⇒285)、企業212、自治体16、団体・NGO等72。
 2022年6月16日 当研究所で継続観測中の1m深地温用の記録計1台(D717観測点)が不調となったため、観測グループ内の予備器を利用し交換した。いまのところ、測定値の連続性については特に問題がないことが確認された。
 2022年6月14日10:00~12:00 自然エネルギー財団(REI)主催の公開イベント「エネルギー危機と自然エネルギーの役割」のハイブリッド開催(会場・オンライン)にオンラインで参加した。ロシアによるウクライナ侵攻が世界のエネルギー価格の高騰を加速する中で、脱炭素化とエネルギー安全保障に関する議論が活発になっています。多くの国で自然エネルギー導入促進策が強化される一方、原子力発電の再生を提唱する声もあります。自然エネルギー財団は、トーマス・コーベリエル理事長の2年3か月ぶりの来日の機会に、欧州、日本を中心に危機を克服するエネルギー政策の在り方を考えるハイブリッド形式のイベントを開催したものです。プログラムは以下のようです。司会は大久保ゆり REI 上級研究員。講演が2題あり引き続いて、パネルディスカッションがあった。講演1は「エネルギー危機を欧州はどう克服するのか」(トーマス・コーベリエルREI理事長)、講演2は「エネルギー危機への日本の対応を問う」。講演1では再生可能エネルギー発電は世界的に進展しており、欧州では、近年風力発電が急激に伸び、2000年~20005年以降急激に拡大しており、現在では太陽光発電と風力発電は同レベルになっている(⇒世界的に見て)。進展に伴い発電コストも急激に大幅に下がってきている。残念ながら、日本は1970~1990年ごろは他国とそん色があまりなかったが、その後のエネルギー政策が、原発・化石燃料発電を維持し、再生可能エネルギーを重要視してこなかったため、現在では大きな差がついてしまった。日本における再生可能エネルギー発電のシェアは20%程度にとどまっており、欧米の40~50%以上と比べ、大きな差が出ている。コーベリエル氏によると、日本には資源も技術もあり、政策の後進性に問題があるとみられている。また、日本は欧州と協力できる環境が揃っている。世界は変わっているのに、日本は変わらなかった。日本の再生可能エネルギー発電の政策は変わっていくべきだ。エネルギー自給率増加を目指す中で、エネルギー転換を目指すのがよいだろう。世界的に見て、気候変動問題への対応の重点は、再生可能エネルギーの導入および省エネルギーであり、特に脱炭素化・脱化石化がポイントである。日本はエネルギー政策を転換しないと、その代償は長期期にわたるだろう。講演2では世界の動向に比べての、日本の遅れが種々指摘された。国の審議会の委員の思考が過去の経産省の政策に染まっており、保守的で、国の政策もなかなか変わらないようだ。高橋氏のスライドには、日本の再生可能発電で将来期待の持てるものとして、地熱発電が挙げられていた。従来型地熱発電だけではなく、現在研究開発が進められている超臨界地熱発電も想定されているのであろう。パネルディスカッションではトーマス・コーベリエル氏、高橋 洋氏、さらに、REI常務理事大野輝之氏、同事業部長大林ミカ氏が参加された。
 2022年6月9日午後 2022年度 産総研FREA成果報告会の最新研究動画配信(オンデマンド配信)のうちの「地熱チーム」の配信を視聴した。研究開発のタイトルは「地熱の適正利用のための研究開発」で、以下の3項目から構成されている。①柳津地熱地域の涵養モニタリング、②超臨界地熱発電技術研究開発、③被災地企業のシーズ支援プログラム(常磐地域の中・低温地熱の持続的な利用システムの実現)。地熱チーム長の浅沼 宏氏によって紹介された。いずれも、わが国で行われている最新の地熱研究の説明であったが、目的、成果、今後の方向ともわかりやすく紹介されている。2030年からは、超臨界地熱利用のための試掘井の掘削が始まり、2050年にはパイロットプラントが作られ、将来的には、従来型発電を含めて、わが国で数10GWの発電を目指している。これが実現されれば、地熱発電は再生可能エネルギー発電の中で、重要な位置を占めることになろう。大いに期待できる地熱発電方式である。今後とも注目しよう。関心のある方は、産総研 福島再生可能エネルギー研究所(FREA)のWebsiteから入ってください。
 2022年6月9日 当研究所が継続観測中の1m深地温であるが、関東地方梅雨入り後、日射量が少なく、低下気味である。6月1日18.6℃、2日18.6℃、3日18.6℃、7日梅雨入り、7日18.8℃、8日18.5℃、9日18.3℃となっている。
 2022年6月7日 産総研FREA成果報告会が09:50~12:00 オンラインで開催され、視聴した。はじめに特別講演があり、総括的な報告があり、その後、各研究チーム代表者により、個別9テーマが紹介され、地熱・地中熱も含まれた。地熱に関しては「地熱の適正利用」や「超臨界地熱発電」が話題であった。なお、それらの詳細は本日13:00以降~6月30日17:00まで最新研究の動画配信が行われる。
 2022年6月7日 気候変動イニシアチブ(JCI)によるJCIメッセージ「今こそ再生可能エネルギーの導入加速を:エネルギー危機の中でも気候変動対策の強化を求める」に「NPO地熱情報研究所」として賛同した。賛同メッセージと賛同団体一覧が、6月3日付で政府へ書簡提出されるとともにプレスリリースされた。なお賛同団体は全部で285団体で、内訳は企業201団体、自治体15団体、団体NPO等69団体(当研究所はこの中の1団体)である。
 2022年6月7日 本研究所代表江原幸雄は2022年6月3日~6日の4日間、校正中の科学未来小説『九重火山2100年噴火~マグマからの熱抽出による噴火回避に向けて』の記述に資するために、別府~島原地溝内の火山(鶴見火山、由布火山、九重火山、阿蘇火山、雲仙火山)および温泉(別府温泉、長者原温泉、牧ノ戸温泉、雲仙温泉、小浜温泉)の調査を行った。
 2022年5月27日 当研究所で継続観測中の1m深地温であるが5月21日以降真夏に向かう上昇モードに入ったようだ。5月18日16.7℃、19日16.6℃、20日16.6℃、21日16.8℃、22日17.0℃、23日17.1℃、24日17.3℃、25日17.4℃、26日17.7℃、そして本日27日17.9℃。
 2022年5月23日 当研究所で継続観測中の1m深地温であるが低下モードを脱するようだ。5月18日16.7℃、19日16.6℃、20日16.6℃、21日16.8℃、22日17.0℃、そして本日23日17.1℃。
 2022年5月15日 当研究所で継続観測中の1m深地温であるが、夏に向かい変動が続くが、これから通常の上昇モードに入るかもしれない。5月8日16.0℃(⇒2012年5月8日観測開始。今年で、観測期間はまる10年になった)、9日16.2℃、10日16.2℃、11日16.1℃、12日16.1℃、13日16.2℃、14日16.4℃、そして本日15日16.6℃と上昇傾向が見える。
2022年度 地熱発電・熱水活用研究会第1回研究会(15:30~17:30 ENAA主催 会議は、会場・オンラインのDual 方式)にオンラインで参加した。講演は2件あり、①地熱発電に関する環境省の取り組み-地熱開発加速化プランを中心として-(環境省 自然環境整備課 温泉地保護利用推進室長 北橋義明氏)、②岩手の地学 岩手県の膨大な地熱資源と開発加速化、そして地学教育の必要性(地熱エンジニアリング(株)営業管理本部 企画営業部長兼東京事務所長 荒井文明氏)。2件とも、興味ある内容で、難しい内容ではなく、多くの質疑が期待されたが、進行役の不手際で、1人の質問者が30分以上質問を続けたり、会場参加者だけの質疑応答となったり、研究会全体としての盛り上がりに欠けた。
 2022年5月6日 当研究所で継続観測中の1m深地温であるが、近ごろ変動的であったが、本日6日上昇に転じた。今後、夏に向かった上昇モードになるか。5月に入ってからの地温変化は、1日16.2℃、2日15.9℃、3日15.6℃、4日15.3℃、そして本日6日15.4℃に上昇した。
 2022年5月2日、当研究所が継続観測している1m深地温であるが、ここ数日の不順な天候の中、また低下モードに戻った。4月27日15.8℃、28日16.1℃、29日16.4℃、30日16.4℃、5月1日16.2℃、そして本日2日15.9℃。ことしの春先は1m深地温から見ても変動が繰り返し、不順な天候が見て取れる。
 
 22年4月26日 当研究所で継続観測中の1m深地温であるが、桜開花以降も順調に上昇モードにあったがその後の天候不順で低下モードに転じていたがやっと上昇モードに転じるか。4月10日13.0℃、11日13.4℃、12日13.9℃、13日14.3℃、14日14.8℃、15日15.2℃、16日15.2℃、17日14.9℃、18日14.7℃、19日14.5℃、20日14.4℃、21日14.4℃、22日14.3℃、23日14.5℃、24日14.9℃、25に日15.3℃。そして本日26日15.5℃。
 2022年4月12日 当研究所で継続観測中の1m深地温であるが、4月9日時点で明確な上昇モードに入ったと記したが、それ以降も単調に上昇している。4月8日12.4℃、9日12.7℃、10日13.0℃、11日13.4℃、そして本日12日13.9℃。上昇率は0.3~0.5℃/日で、平均上昇率は0.375℃/日と急上昇が続いている。連日太陽放射による熱量が地中に流入し、蓄積つつある。
 2022年4月9日 当研究所で継続観測中の1m深地温であるが、今季の冬から春にかけて、地温変化は単調ではなく、変動を続けていたが、やっと上昇モードに転じたようである。ちなみに、最近の狭山市での変化は、4月1日12.4℃、2日12.4℃、3日12.5℃、4日12.3℃、5日12.0℃、6日11.9℃、7日12.1℃、8日12.4℃、そして本日9日12.7℃となっている。ここ数日、急激に地温が上昇している。このまま、春から夏に向かうか?
2022年4月5日 当研究所で継続観測中の1m深地温であるが、4月に入っても上昇を続けていたが、ここ2日ほど雨天が続き日射量が少なく、低下気味である。4月2日12.4℃、3日12.5℃、4日12.3℃、そして本日5日12.0℃。なお、当地(埼玉県狭山市)では、4月2日(土)は気温も上昇し、晴れ間の中で絶好の花見ごろで多くの市民が河川敷・土手の満開の桜を楽しんだ。しかし、その後は天候が不順で寒い日が続く。ちなみに、当地に最寄りの気象庁観測点の日平均気温は以下のようであった。4月1日6.7℃、2日7.3℃、3日6.9℃、4日8.1℃であった。
 2022年3月29日 九州大学mailマガジン Qdai-mail 通信 第541号(2022年3月29日配信)は九大、北大や民間企業等22団体と連携し「資源系教育コンソーシアム」~資源系分野の人材育成への貢献に期待~を開始  と報じている。 この度、北海道大学大学院工学院と九州大学大学院工学府は、17社の民間企業および5つの公的機関と連携して、「資源系教育コンソーシアム」を設立する。概要は以下のようなものである。北大大学院工学院と九大大学院工学府は、2017年度に日本初の資源工学に関する共同教育課程(共同資源工学専攻、修士課程)を開設し、資源国からの留学生と日本人学生の協働教育をベースにして「鉱物資源の安定供給・確保の中核を担うエキスパート」の育成に努めてきた。今回は、新たなフェーズの取り組みとして、17社の民間企業および5つの公的機関をメンバーに迎えた「教育コンソーシアム」を設立し、資源系人材育成プログラムの更なる発展を目指している。本コンソーシアムは、産官学の協力体制の下、社会が求める資源系人材の持続的育成のためのサポートシステムを構築するという。その内容と意義は以下のようなものである。本コンソーシアムは、わが国の資源系人材育成のための教育システムを強化・充実させることを目的としており、学生の海外派遣や企業インターンシップなどを支援するとともに、企業からの専門家を迎えた講義などを実施して、資源工学分野における新たなキャリア・リカレント教育システムを構築することを目的にしている。また、資源に関する情報の共有・アップデートのためのワークショップ・シンポジウムなどを随時開催し、関連企業と大学スタッフの交流強化を図ることにしている。参画企業には資源関連企業のみならず、建設関連企業、商業・貿易関連企業および情報通信関連企業などが名を連ねており、これらの企業群は資源系学生の潜在的な就職先となっている。⇒おりしも、ロシア軍のウクライナ侵攻に伴い、これら資源国の開発・生産・流通システムにも大きな影響を与え、資源不足や高騰など国際的な問題となっている。このような新たな「資源系教育コンソーシアム」から輩出する学生は、各種天然資源の開発・生産・流通システムにおいて、国内だけでなく、世界に貢献することを期待したい。時宜にかなった新しい資源系大学院生の人材育成プログラムである。
 2022年3月29日 当研究所で継続観測中の1m深地温であるが、上昇モードに戻ったようだ。3月24日11.6℃、25日11.3℃、26日11.3℃、27日11.5℃、28日11.7℃、そして本日29日12.0℃。自宅前を流れる入間川の河川敷、堤防の
 2022年3月27日 当研究所で継続観測中の1m深地温であるが、ここ1週間ほど、天候不順の中、低下モードにあったが、上昇に転じたようだ。3月17日12.5℃、18日12.7℃、19日12.8℃、20日12.5℃、21日12.3℃、22日12.1℃、23日11.9℃、24日11.6℃、25日11.3℃、26日11.3℃、そして本日27日11.5℃。
 2022年3月25日 当研究所で継続観測中の1m深地温であるが、3月20日以降、低下モードが続いている。3月18日12.7℃、19日12.8℃、20日12.5℃、21日12.3℃、22日12.1℃、23日11.9℃、24日11.6℃、そして本日25日11.3℃。日射による熱量がここ1週間ほど十分地中には流入していない。
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