地熱情報研究所

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12月19日~20日 札幌市へ出張。20日、札幌市(会場:京王プラザホテル札幌)で、北海道温泉協会主催の公開シンポジウム「北海道の温泉と地熱開発を考える」に出席した。基調講演1「地熱エネルギー利用の現状・課題・将来の展望について」を行うとともに、パネルディスカッションに参加した。また、基調講演2「温泉資源の現状と地熱開発」は、益子 保氏(中央温泉研究所所長)によって行われた。パネルディスカッションの参加者は、秋田藤夫氏(モデレーター、北海道立総合研究機構 環境・地質研究本部 企画調整部長)、岡本繁樹氏(経済産業省資源エネルギー庁資源・燃料部燃料政策企画室長)、小野寺淳子氏(札幌市在住の旅行ジャーナリスト、2012年9月28日に北海道新聞社より、北海道の温泉情報をまとめた、「北海道温泉大図鑑 367ページ 」を出版されている)、益子氏、江原であった。講演・パネルディスカッションを通じて、地熱事業者・温泉事業者の信頼関係構築を基盤として、地熱発電利用と温泉利用の共生は十分可能であること、また、合意形成において、地方自治体の果たす役割の大きさが指摘された。
12月 18日 地熱発電開発事業を進めている企業関係者に、「地熱エネルギーとその利用」(前半:地下における熱と水の流れのシステム、後半:現状・課題と将来の展開)と題して講義を行った。
12月 16日~17日 京都大学へ出張。16日、京都大学諸冨 徹教授(経済学研究科)が主宰する「再生可能エネルギーと地域再生」研究会に出席した。研究会では、以下の3件の研究発表が行われた。1)「再生可能エネルギーの事業形態に関する法的問題とファイナンスのあり方:(1)地域貢献できる再エネ事業とは、(2)地域再エネ事業の事業主体・形態、(3)再エネファイナンスのあり方)」(再エネ事業を支援する法律実務の会理事長・弁護士 水上貴央氏)、 2)激増するバイオマス発電、2015年問題をどう乗り切るか-実情と構造-」(ペレットクラブ事務局長 小島健一郎氏)、3)米カリフォルニア州における再生可能エネルギー導入と環境ビジネスの動向に関する調査報告(金沢大学准教授 佐無田 光氏)。水上氏の講演では、再エネ事業は、地域主導・地域貢献型であるべきこと、また、多様な事業主体の選択があることが示された。現在は、太陽光発電を中心とした支援が行われているが、今後、地熱発電でも支援を受けることが期待される。小島氏の講演では、FITに伴い、認定・申請・準備中を含めて、本年10月10日現在、バイオマス発電に関して、116件、合計139万kWが計画されていることが紹介された。しかし、燃料調達に問題があることが指摘され、また、バイオマス利用においては、燃料の確保あるいは熱効率等を考えた場合、発電よりも熱利用から始めるのが妥当ではないかとの指摘がなされた。佐無田氏の講演では、RPS法のもと、カリフォルニア州で、急激に増大する再生可能エネルギー比率(年間電力販売の20%(2011年~13年)、25%(2014年~16年)、33%(2020年))が紹介されるとともに、米国、ドイツ、日本における環境政策の合意形成のあり方の違い、あるいはベンチャー企業を取り囲む投資環境の違いが指摘された。なお、カリフォルニア州の再生可能エネルギーでは、現在、地熱発電と風力発電が中心であるが、太陽光発電と太陽熱発電への投資が急拡大していると指摘された。
12月 13日 今つくる地球の未来 と銘打った、日本最大級の環境展示会(主催 産業環境管理協会・日本経済新聞社、会場 東京ビッグサイト)「エコプロダクツ2013」 エネルギー分野の企画における「地熱セミナー」に出席し、基調講演を行うとともに、パネルディスカッションの司会を行った。基調講演のテーマは「地熱発電の新たな展開に向けて-持続可能な地熱発電の実現-」、パネルディスカッションのテーマは「持続可能な地熱発電技術」。パネリストは後藤弘樹氏(出光興産)、當舎利行氏(JOGMEC 石油天然ガス・金属鉱物資源機構)、窪田ひろみ氏(電力中央研究所)の3氏。基調講演後、後藤氏からは事業実施の立場から「持続可能な地熱発電を目指して」、當舎氏からは技術開発の立場から「地熱資源の持続性」、窪田氏からは合意形成の立場から、「ステークホルダーとの合意形成、および一般市民へのリスク情報提供の課題」のタイトルで、ショートプレゼンテーションが行われた後、パネルディスカッション行われた。持続可能性という観点からみた地熱発電の現状、持続可能性を実現するための技術が報告・議論されるとともに、特に、技術的内容をどのように合意形成に活かすかの議論が深められた。専門家・事業者による技術内容説明における努力の必要性、第3者機関としての自治体の役割の重要性が指摘された。また、事業者とステークホルダー間の情報の共有が重要であると指摘された。さらに、今後、持続可能な地熱発電を実現していく上で、技術的な進展だけでなく、技術的成果を合意形成に如何に活かしていくかが重要な課題と指摘された。
12月 9日 日本最大級の環境展示会「エコプロダクツ2013」で開催される「地熱セミナー」(基調講演およびパネルディスカッション 12月13日(金)16:30~18:00 東京ビッグサイト)に関する実施打ち合わせを行った。
12月6~7日 北海道足寄町へ出張。6日は、同町内の深層熱水を利用した農業用ビニールハウス(イチゴや野菜の栽培用)見学、ペレットストーブによる町庁舎の暖房システムの見学等を行った。夕方より、足寄町主催の地熱シンポジウムに出席し、基調講演「地熱エネルギー利用の現状・課題と将来の展開の可能性」を行った。また、北海道総合研究機構地質研究所研究主幹の高橋徹哉氏による講演「北海道における地熱温泉エネルギーの利用と最近の話題」が行われた。最後に、パネルディスカッション「足寄町における地熱資源の分布及び資源探査の状況」「足寄町の地熱利用の展望」の司会進行をしながら、参加市民からの質問等にも答えた。翌7日は、同町内の高温資源が存在する、雌阿寒岳~野中温泉~オンネトー湖の現地見学を行った。
12月 5日 地熱関連測定器企業担当者と最近の地熱に関する情報交換を行った(研究所)。
12月 3日 化学系企業の技術者に、関連する地熱技術に関する情報提供を行った(研究所)。
12月 2日 平成25年度環境省事業「地熱発電に係る導入ポテンシャル精密調査・分析」の第1回作業進捗会議に外部アドバイザーとして出席した。
11月 27日 JOGMECで制作中の、「地熱資源開発に関する技術者教育用映像」に関して、必要な情報提供を行った(研究所)。
11月 26日 地熱開発に取り組んでいる企業関係者に、持続可能な発電技術等の地熱開発技術に関する情報提供を行った。
11月 23日~24日 秋田県湯沢市へ出張。11月24日湯沢市で開催された「地熱エキスポ2013」(主催 湯沢市、共催 湯沢市地熱開発促進協議会)に出席し、基調講演を行った。   湯沢市は国内有数の地熱賦存地帯と推測されており、再生可能でクリーンエネルギーである地熱発電の大きなポテンシャルを有している。原子力発電所の事故により浮き彫りになったわが国のエネルギー問題と向き合い、原子力に代わるベース電源となりうる地熱発電の必要性を学び、湯沢市内の地熱開発に対する理解を深めるため、講演会が開催されたものである。   阿部副市長の開会あいさつの後、当研究所代表江原により、「地熱エネルギー利用の現状・課題・将来の展開について」と題して、基調講演がなされた。休憩後、作家の真山 仁氏により、「地熱が日本を救う」と題して、特別講演がなされた。3.11以後、何故に地熱発電が必要とされるかを力説された。氏は今や、地熱の伝道師として、各地で講演等をされ、地熱の普及・促進に大いに貢献されている。経済、エネルギー、そして食糧問題に大きな関心があり、ごく最近、経済小説「グリード」を講談社から刊行されている。引き続き、地元湯沢湘北高等学校 商業クラブ商業研究班の皆さんにより、研究発表「地熱を活用したまちづくり」が発表された。地元の宝である地熱エネルギーの利用により、地域つくりに貢献する高校生の息の長い活動に感動を覚えた。その一例である「地熱乾燥さくらんぼつくり」は実践的、かつ創意工夫に満ち、多くの方々と連携しながら進めている姿は素晴らしい。また、活動を楽しみながら進めており、今後も、息の長い活動を続け、湯沢市の活性化に大いに貢献してもらいたい。このような活動が全国の地熱地域に広がることを期待したい。なお、同校では、同じ地熱のまち東京都八丈島の高校生と交流をすでに始めている。
11月 21日 東北地方の地熱開発に関して、学識経験者と情報交換を行った(盛岡市)。
11月 20日 東北地方の地熱開発に関して、事業者と情報交換を行った(盛岡市)。
11月 19日 本年12月12日~14日、東京ビッグサイトで開催されるエコプロダクツ2013における地熱に関する企画(展示およびセミナー)に関する打ち合わせを、JOGMEC担当者および日本地熱協会担当者と行った。
11月 18日 平成25年度第1回熊本県地熱・温泉熱研究会に会長として出席した(熊本県小国町)。
11月 15日 企業技術者から、基礎的工学技術(熱電発電関係)の地熱分野への応用の可能性について技術相談を受けた(研究所)。
11月 13日 環境省の事業に基づく「地熱開発技術に関する検討会」に座長として出席した。
11月 12日 東京工業大学 大学院社会理工学研究科主催の「アイスランドウイーク2013」で、小学生向けおよび市民向けの地熱に関する講演を行った。小学生向けの講演は、東工大に招待された「大田区立清水窪小学校5・6年生」を対象(一部の市民の方も)としたもので、JOGMEC制作のキッズ向け映像を利用させていただきながら、「地熱エネルギーとは? アイスランドと日本の地熱のしくみと利用のしかた」と題して、1時間の講演を行った。たくさんの質問が出た。地熱発電によって地熱はなくなりませんか?という素朴な質問もあった。中には、地熱発電の短所は?という質問も出たが、地熱発電のことを一生懸命考えてくれたのではないかと思った。小学生たちが、今後、エネルギーのことを考えるときの糧になれば幸いである。市民向けの講演は「地熱エネルギーとその利用-アイスランドと日本の比較を通して見た課題と将来の展開-」と題して、1時間半行った。コスト問題、国立公園問題、環境問題と幅広い質問が出された。地熱に対する期待が大きいと感じた。アイスランドにおける、1次エネルギーに占める再生可能エネルギーの割合(地熱60%、水力20%)を見ると、改めて、日本における努力の必要性を強く感じた。アイスランドと日本とでは、国の規模・特性等の違いはあるが学ぶべきことは少なくない。
11月 11日 環境省の地熱開発技術に関する検討会のための打ち合わせを行った(研究所)。
11月 9日 日本地熱学会平成25年学術講演会3日目に出席した(千葉市 幕張メッセ 国際会議場)。タウンフォーラム「地熱エネルギー入門」に出席し、「地熱エネルギーとは?」という演題で市民向け講演を行った。
11月 8日 地盤工学会関東支部設立10周年記念事業「再生可能エネルギーと地盤工学」講演会において、「地熱エネルギー利用の現状・課題と将来の展開」について講演を行った(群馬県前橋市)。
11月 8日 日本地熱学会平成25年学術講演会2日目に出席した(千葉市 幕張メッセ 国際会議場)。なお、平成25年度日本地熱学会賞功績賞を受賞した。
11月 7日 日本地熱学会平成25年学術講演会1日目に出席した(千葉市 幕張メッセ 国際会議場)。
11月 6日 上智大学法学部地球環境法学科学生を対象として、出張講義を行った。演題は「地熱エネルギー利用の現状・課題と将来の展開」。
11月 6日 出版準備中の著書「地熱工学入門」の編集作業に関して、東大出版会編集担当者と打ち合わせを行った。
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