6月13日 公園・温泉・制度フォロー検討会(F検討会)・日本地熱協会合同勉強会に出席した。以下の2つのテーマの発表があった。
①地熱発電事業に関する環境アセスメントについて
環境省総合環境政策局環境影響評価課 課長 上杉哲郎 氏
②地熱発電の技術・環境課題の調査研究について
一般財団法人エンジニアリング協会地熱プロジェクト推進室
主席研究員 百田博宣 氏
上杉氏からは、環境影響評価手続きの流れ、最近の環境アセスメント迅速化の議論、環境アセスメント基礎情報整備モデル事業等の紹介があった。計画段階における配慮(配慮書の作成)のプロセスを積極的に捉え、それ以降の手続きに利用していくのが望まれるとの指摘があった。百田氏からは、エンジニアリング協会で平成24年度に実施された「地熱発電の技術・環境課題の調査研究」についての紹介があった。当該委員会には経産省・環境省もオブザーバーとして参加されている。報告書(CD版もある)の主な章立てを紹介する。
2章 地熱発電所に対する環境保全上の規制および環境アセスメント手続
き等に対する調査
3章 国内外の既設事例の環境対策と国内計画事案の状況に関する調査
4章 地熱発電事業における環境リスクに対する技術的対応策と地域共生方策
5章 環境省・優良事例5条件に対する環境ガイドライン骨子案
報告書には新しい環境緩和技術の提案、優良事例に関する提案等が示され、今後、この種の議論に有効に利用されることを期待したい。
2つの講演後、地熱関連機関等からの最近の状況報告があった。
資源エネルギー庁資源燃料部
本日付で、前任の福島伸一郎燃料政策企画室長から新たに岡本繁樹氏が室長に着任された。橋本 薫係長からは、6月10日開催された地熱議連の会合の模様、平成25年度地熱開発理解促進関連事業支援補助金、最近の規制・制度改革についての取り組み等が紹介された。
JOGMEC
中島英史特命参与(地熱担当)部長より、地熱開発の課題とJOGMECの取り組みという演題で、JOGMECで行われている各種の取り組みが紹介された。地熱貯留層探査技術、地熱貯留層評価・管理技術などの技術開発、また、ヘリボーン空中探査法(時間領域電磁探査および偏差法重力探査)による地熱資源ポテンシャル調査が本年度から実施されること等が紹介された。
公園・温泉・制度フォロー検討会
まとめ役野田徹郎氏より、 規制改革会議 エネルギー・環境ワーキンググループに提案した課題(地熱発電に関わる優良事例形成のための連絡会議の設置、バイナリー発電設備に係るボイラー・タービン主任技術者の選任及び工事計画届出等の不要化範囲の見直し、「温泉資源保護に関するガイドライン(地熱発電関係)の適用範囲の明確化等)の進捗状況について紹介された。
日本地熱協会
田中 進会長より、協会設立の経緯、目的(地熱全般に関する調査研究、政府その他の機関に対する提言と陳情、地熱発電全般に係る会員相互の情報交換、地熱発電事業に対する理解の促進と広報等)等が紹介されるとともに、昨年12月4日設立以降加盟会員が増加し、現在42社が加盟していると報告された。協会運営では、理事会のもと運営委員会が設置され、また運営委員会の中に専門部会が置かれている。また、会員相互の情報交換のため、2か月に1度程度(年5回)情報連絡会が開催されていることが紹介された。