2021年3月31日 00:00~02:00(実際には~01:20)、延期されていた世界地熱会議2020(World Geothermal Congress2020)がオンラインを中心として2020+1としてアイスランドのレイキャビクで、始まった。この日はキックオフとしてオープニング・イベントが行われた。男女2人の進行役のもと、各界各国のゲストスピーカーがそれぞれの背景をもとに、2℃未満に気温上昇を抑えるために地熱研究と地熱開発の貢献を強調した。このオープニング・イベントで特に印象に残ったのは各界各国女性の活躍であった。7人のゲストスピーカーのうち5人が女性であった。世界が変わりつつあることが明瞭に見て取れた。日本人の登壇者は残念ながらいなかったが、五輪組織委の女性蔑視・女性軽視に揺れ動く日本の男女共同参画の周回遅れの後進性が改めて引き立った。日本の地熱界でも女性の活躍が各分野で増え始めてきたところであるが、地熱界だけではなく、日本の男女共同参画全般への貢献を期待したいと思った。なお、WGC2020+1はやや変則的であるが、今回はオンラインとオンサイトで各種のイベントが10月28日のクロージング・セレモニーまで、約7か月間開催されることになっている。